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DV被害者の自立支援と生活再建に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 18830087
研究種目

若手研究(スタートアップ)

配分区分補助金
研究分野 社会福祉学
研究機関大阪体育大学

研究代表者

吉中 季子  大阪体育大学, 健康福祉学部, 助教 (70434800)

研究期間 (年度) 2006 – 2007
研究課題ステータス 完了 (2007年度)
配分額 *注記
840千円 (直接経費: 840千円)
2007年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2006年度: 340千円 (直接経費: 340千円)
キーワードドメスティック・バイオレンス / DV被害者 / 生活再建 / 阻害要因 / DV施策 / デンマーク / 二次被害
研究概要

2007年度は、国内のDV被害者の支援機関等のヒアリング調査と、デンマークの先進事例を持つDV被害者の支援団体へのヒアリングを行った。
国内調査は、都市部の配偶者暴力相談支援センター、男女共同参画室、母子生活支援施設、先進的な取り組み事例を持つ地方都市の男女共同参画室などをヒアリング調査した。ヒアリングの内容からは行政施策の違いが明らかになったが、その原因として、行政部内のドメスティックバイオレンス自体の認識不足からくる温度差がDV施策の地域格差を生み出していると推測された。地方はとりわけ、一人の職員が多種多様の業務のひとつとしてDVを担当しており、専門性の高い職員の不足が深刻であった。
デンマーク調査においては、自立支援のための女性専用の避難シェルターのヒアリングを行った。デンマークのシェルターのほとんどは民間の力で設立されているにもかかわらず、運営資金は行政の補助金で運営されていること、シェルター設置基準については不明だが、居室の広さ、職員の数等、既存の日本の施設に比べると十分といえる生活環境が整っていたこと、また入所者は、コンタントイエルペ(社会扶助)によって生活していることなど、が明らかになった。また最近のデンマーク特有の問題として、移民の問題があり、貧困から逃れるためにデンマークに結婚にやってくる外国人妻が増加しているが、多くは社会から孤立し非常に弱い立場に追いやられていた。デンマークの事例は日本のDV施策への示唆となることが多く、今後もDV被害者への施策の先行事例として検討していきたい。

報告書

(2件)
  • 2007 実績報告書
  • 2006 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 貧困層における学歴の試論-セーフティネットにおけるジェンダー-2007

    • 著者名/発表者名
      吉中季子
    • 雑誌名

      大阪体育大学健康福祉学部 研究紀要 4号

      ページ: 185-195

    • NAID

      110007041527

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [学会発表] 生活保護受給母子世帯への生活支援に関する一考察2007

    • 著者名/発表者名
      吉中 季子
    • 学会等名
      日本社会福祉学会 第55回全国大会
    • 発表場所
      大阪市立大学
    • 年月日
      2007-09-23
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
  • [図書] 社会的排除/包摂と社会政策2007

    • 著者名/発表者名
      福原 宏幸編著
    • 総ページ数
      269
    • 出版者
      法律文化社
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書

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公開日: 2006-04-01   更新日: 2016-04-21  

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