研究課題/領域番号 |
18830097
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研究種目 |
若手研究(スタートアップ)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
社会福祉学
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研究機関 | 近畿福祉大学 |
研究代表者 |
米倉 裕希子 近畿医療福祉大学, 社会福祉学部, 講師 (80412112)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
2,680千円 (直接経費: 2,680千円)
2007年度: 1,350千円 (直接経費: 1,350千円)
2006年度: 1,330千円 (直接経費: 1,330千円)
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キーワード | 障害児 / 家族 / 感情表出 |
研究概要 |
1.研究目的:昨年度の障害児の家族を対象にした感情表出(Expressed Emotion,以下EE)研究の結果をもとに、追跡調査を行い(1)EEの状況、(2)EEと子どもの行動との関連、(3)EEとQOLの関連、の3点について検討する。先行研究では心理教育とEEの関連が明らかになっている。そこで、大学周辺地域の障害児の家族を対象にし「家族心理教育プログラム」を実施した。 2.研究方法:(1)追跡調査:EEの評価はFMSS(Five Minute Speech Sample)とFAS(Family Attitude Scale)を用いた。家族のQOL評価はSF-36 v2、子どもの行動評価はCBCL/4-18を用いた。対象者は児童デイサービス事業を利用している障害児とその家族で追跡者は31名だった。統計学的な分析には、SPSS15.0for windowsを用いた。(2)家族教室:隔週で3回、1回約2時間、対応方法をテーマに、親子分離形式とした。募集の結果、参加家族は2家族だった。実施前にFAS及びSF-36v2、実施後に簡単なアンケートに記入してもらった。 3.結果:(1)追跡調査:追跡の結果、(1)家族のEE、QOL、また子どもの行動について大きな変化はない、(2)高EEと子どもの「社会性の問題」と「攻撃的行動」の関連、(3)EEの予後予測の可能性、などが明らかになった。(2)家族心理教育:参加者が2家族だったため十分な分析ができなかった。EASによるEE評価では2家族とも低EEで、参加後のアンケートでは「勉強になった」「継続して欲しい」などの感想があった。 4.今後の課題大学周辺の地域性や特性を活かした「家族心理教育プログラム」の宣伝活動やプログラム参加者の募集方法を探るとともにプログラムの内容や対象者の考慮が必要である。その上で、心理教育の効果を検証する必要がある。
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