研究課題/領域番号 |
18840012
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研究種目 |
若手研究(スタートアップ)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
素粒子・原子核・宇宙線・宇宙物理
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
濱口 幸一 東京大学, 大学院・理学系研究科, 准教授 (80431899)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
2,540千円 (直接経費: 2,540千円)
2007年度: 1,270千円 (直接経費: 1,270千円)
2006年度: 1,270千円 (直接経費: 1,270千円)
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キーワード | 超対称性理論 / 初期宇宙論 / グラビティーノ / 高エネルギー衝突実験 / Large Hadron Collider |
研究概要 |
本研究の目的は、超対称性理論/超重力理論の予言する粒子「グラビティーノ」を軸に、標準模型を超える物理・新しい物理を開拓していく事である。標準模型を超える物理の候補として特に広く考えられているのが超対称性理論/超重力理論である。通常の大局的対称性を局所的対称性に拡張する際にゲージボソンの導入が不可欠なように、超対称性理論を超重力理論に拡張する際には局所的な超対称性変換を吸収するフェルミオンの導入が不可欠になる。このフェルミオンが、本研究の主役「グラビティーノ」である。したがってグラビティーノは、超対称性理論・超重力理論の鍵を握る基本的粒子と言える。 平成19年度の研究業績は以下の通りである。 1.コライダー実験におけるグラビティーノに関する研究を行った。 交付申請書に述べたように、グラビティーノが最も軽い超対称性粒子(LSP)である場合に、スレプトンの寿命の測定が非常に重要である。特にグラビティーノが非常に軽い(〜1…10eV)場合について、スレプトンの寿命を測定する新しい方法について提案し、解析を行った。 2.グラビティーノが非常に軽い(〜1…10eV)場合には暗黒物質になれない。 この場合の暗黒物質の候補について提案した。 3.グラビティーノの存在が初期宇宙論に与える髭響について研究した。 グラビティーノが最も軽い超対称性粒子(LSP)である揚合に、初期宇宙におけるNLSP(LSPの次に軽い超対称性粒子)の崩壊によりビッグバン元素合成の成功が損なわれてしまう問題が知られている。特に最近発見された触媒反応による影響について詳しく解析した。 4.また研究成果について国際研究会・国内研究会で積極的に発表を行った。
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