研究課題/領域番号 |
18860010
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研究種目 |
若手研究(スタートアップ)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
構造・機能材料
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
和田 武 東北大学, 金属材料研究所, 助教 (10431602)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
2,820千円 (直接経費: 2,820千円)
2007年度: 1,410千円 (直接経費: 1,410千円)
2006年度: 1,410千円 (直接経費: 1,410千円)
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キーワード | バルク金属ガラス / ポロシティ / ポーラス金属 / アモルファス合金 |
研究概要 |
バルク金属ガラスにポロシティを導入することによって、軽量性や大表面積特性を付加し、バルク金属ガラスを高機能化することを目的として研究を行った。具体的な研究成果およびその意義、重要性は以下のとおりである。 (1) Zr-Nb-Al-Ni-Cuオープンセル型ポーラスバルク金属ガラスの創製 Zr-Nb-Al-Ni-Cu合金をLa_2O_3の粉末焼結体に含浸急冷後、0.5mol/l硝酸に浸漬することで、ポーラスバルク金属ガラスを作製した。本材料は内部に直径約50μmの連結ポアを無数に有したオープンセル構造を有していた。ポアの導入によって更なるヤング率の低減と、表面凹凸組織が得られ、また、擬似生体液中で不働体化することも明らかにした。これらの研究成果はポーラス金属ガラスを生体材料として応用できる可能性を示している。 (2) 液相分離法を利用したポーラス金属ガラスおよび金属ガラスナノ構造体の創製 Zr-(希土類)-Al-Ni合金の液相分離現象を利用してZr-Al-Ni/希土類-Al-Niの二相金属ガラスを作製し、希土類-Al-Ni金属ガラス相を選択腐食処理することによってZr基ポーラス金属ガラスを作製した。得られたポーラス金属ガラスは合金組成、冷却速度(試料厚さ)、急冷時の溶湯の加工履歴によってナノからミクロンに及ぶオープンセル構造、ワイヤ構造、粒子構造を有していた。これらの金属ガラス構造体は金属ガラスを用いた電極、分離膜、触媒などへの応用の可能性を秘めている。
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