• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

G0期(静止期)細胞の維持に必要なユビキチン依存的タンパク質分解経路の解明

研究課題

研究課題/領域番号 18870034
研究種目

若手研究(スタートアップ)

配分区分補助金
研究分野 細胞生物学
研究機関独立行政法人沖縄科学技術研究基盤整備機構

研究代表者

武田 鋼二郎  独立行政法人沖縄科学技術研究基盤整備機構, G0細胞ユニット, 研究員 (90426578)

研究期間 (年度) 2006 – 2007
研究課題ステータス 完了 (2007年度)
配分額 *注記
2,590千円 (直接経費: 2,590千円)
2007年度: 1,280千円 (直接経費: 1,280千円)
2006年度: 1,310千円 (直接経費: 1,310千円)
キーワード癌 / 発生・分化 / 細胞・組織 / 蛋白質
研究概要

本研究は、分裂酵母をモデル生物として用いて、G0期(静止期)の維持に必須なユビキチン依存的タンパク質分解経路(以下、UPS)を明らかにすることを目的としている。平成18年度までに、G0期細胞の長期生存維持に、ユビキチン活性化酵素(El)と26Sプロテアソームが必須であることを明らかにした。また、G0期の長期生存維持に必要なユビキチン共役酵素(E2)のスクリーニングを行い、Ubc3がG0期長期生存維持に必須であることを明らかにした。これらの結果を受けて平成19年度は以下の解析をおこなった。
G0期におけるUPS欠損が引き起こす異常を詳細に解析するため、透過型電子顕微鏡による形態観察をおこなった。その結果、G0期のプロテアソーム失活は、(1)部分的な核膜の破綻(2)核内での凝集物蓄積(3)核内での小胞様構造の形成(4)ミトコンドリアの消失を引き起こすことが明らかになった。これらはG0期でのプロテアソーム変異体特異的な表現型であったことから、G0期でのUPSの必須機能はこれらの表現型と密接に関わることが示唆された。次にG0期プロテアソーム変異体でのプロテオーム解析を行った。その結果、G0期でUPSが破綻すると、(1)酸化ストレスによって誘導される蛋白質の量が増加する、(2)ミトコンドリア蛋白質が大幅に減少することが明らかとなった。電子顕微鏡の結果からもミトコンドリアの消失が示されているため、ミトコンドリアに注目し解析をすすめた。その結果、G0期のUPS欠損では、ミトコントリアの選択的な分解が異常に亢進していることが明らかとなった。G0期におけるUPSの必須機能のひとつはミトコンドリアの維持であることが示唆された。以上の結果をもって、現在、投稿準備中である。

報告書

(2件)
  • 2007 実績報告書
  • 2006 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2007 2006

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] 分裂酵母Cut8によるプロテアソージュ核局在機構(日本語総説)2006

    • 著者名/発表者名
      武田鋼二郎, 柳田充弘
    • 雑誌名

      蛋白質核酸酵素 Vo151 No.10

      ページ: 1241-1241

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [学会発表] The essential role of the fission yeast ubiquitin/proteasome pathway on sustaining G0 cells.2007

    • 著者名/発表者名
      Kojiro Takeda
    • 学会等名
      The 40th Forum on Yeast Genetics and Molecular Biology
    • 発表場所
      Osaka
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
  • [学会発表] The ubiquitin/proteasome pathway is essential for maintainance of the fission yeast G0 phase2007

    • 著者名/発表者名
      Kojiro Takeda
    • 学会等名
      The 30th Annual Meeting of the Molecular Biology Society of Japan
    • 発表場所
      Yokohama
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書

URL: 

公開日: 2006-04-01   更新日: 2016-10-28  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi