研究課題/領域番号 |
18880014
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研究種目 |
若手研究(スタートアップ)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
食品科学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
山田 優子 京都大学, 農学研究科, 助教 (70432341)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
2,740千円 (直接経費: 2,740千円)
2007年度: 1,370千円 (直接経費: 1,370千円)
2006年度: 1,370千円 (直接経費: 1,370千円)
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キーワード | 食品 / 生理活性 / 脳・神経 / アンジオテンシンAT_2 / novokinin / 循環器・高血圧 / AT_2レセプター / プロスタグランジン |
研究概要 |
Novokininの新規作用およびその作用機構の検討 AT_2レセプターは動脈弛緩・血圧降下作用、細胞分化、組織再生、アポトーシスなどに関与することがこれまでに報告されているが、申請者らは、アンジオテンシンAT_2アゴニストとして設計したNovokininを利用することにより、AT_2レセプターの新しい作用として摂食抑制、育毛、抗脱毛作用などを見出してきた。このようにNovokininを利用することにより、これまで不明であったAT_2レセプターのの新しい作用を明らかにすることを目的として研究をすすめてきた。本年度は、Novokininの新しい作用を特に中枢作用に着目して検討した。Novokininは30 nmo1をマウスに脳室内投与することにより、μ-opioidアゴニストであるモルヒネによる鎮痛作用を抑制する抗鎮痛作用を有することを見出した。これは、AT_2受容体の作用としてはこれまで知られていなかった新機能である。また、AT_2受容体の下流では、プロスタグランジン(PG)E_2およびEP_3レセプターが関与していることが、アンタゴニストを用いた実験により明らかになった。Novokininの中枢における作用として既に見出している摂食抑制作用は、同様にPGE_2の放出が関与しているが、それを仲介するレセプターはEP_4レセプターであることが分かっている。同じ中枢作用であり同じメディエーターが介在するにも関わらず、仲介する受容体は異なる点で興味深い知見であると言える。
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