研究課題/領域番号 |
18880022
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研究種目 |
若手研究(スタートアップ)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
応用微生物学
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研究機関 | 大阪府立大学 |
研究代表者 |
谷 修治 大阪府立大学, 生命環境科学研究科, 助教 (80405357)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
2,740千円 (直接経費: 2,740千円)
2007年度: 1,370千円 (直接経費: 1,370千円)
2006年度: 1,370千円 (直接経費: 1,370千円)
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キーワード | セルラーゼ遺伝子 / 遺伝子発現制御 / Aspergillus aculeatus / バイオマス / 環境応答 / cbhI / セルラーゼ / 遺伝子発現誘導 / 糸状菌 / 分子生物学 |
研究概要 |
本研究では、糸状菌(Aspergillus acuieatus)におけるセルラーゼ遺伝子発現誘導機構を解明する事を目的として、まず、セルロースに応答してセロビオハイドロラーゼ遺伝子(cbhI)を発現誘導するシスエレメントを同定する事を目指した。種々の5'欠損ブロモーターの遺伝子発現誘導能をGUS遺伝子をレポーターとして解析した結果、翻訳開始点の上流467bpまでの欠損は遺伝子発現誘導能には影響を与えなかった。しかし、360bpまでの欠損で発現誘導能が約1/10に減少し、更に、191bpまでの欠損で消失した。そこで、影響の見られた領域に部位特異的変異を導入して詳細に解析した結果、-360〜-191間に存在する二カ所のシスエレメントが発現誘導に必要である事が明らかになった。その二カ所に共通な配列は、CCGN_2CCN_7GAであり、A.nidulans eglA遺伝子発現誘導に必須なシスエレメントと類似の配列である事が示された。この保存配列は、A.aculeatus cbhIプロモーター上の-467〜-360間にもう一カ所存在する事から、現在この領域にも部位特異的変異を導入し、改変プロモーターの遺伝子発現誘導能を解析中である。 以上の解析により得られた知見を基に、同定されたシスエレメントを介した遺伝子発現誘導に関わる因子のスクリーニング系を現在構築しており、今後、糸状菌のセルラーゼ遺伝子発現誘導を調節する因子の同定に繋がるものと期待する。
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