• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

鯨類における水分の摂取ならびに保持機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 18880027
研究種目

若手研究(スタートアップ)

配分区分補助金
研究分野 水産学一般
研究機関日本大学

研究代表者

鈴木 美和  日本大学, 生物資源科学部, 助手 (70409069)

研究期間 (年度) 2006 – 2007
研究課題ステータス 完了 (2007年度)
配分額 *注記
2,820千円 (直接経費: 2,820千円)
2007年度: 1,410千円 (直接経費: 1,410千円)
2006年度: 1,410千円 (直接経費: 1,410千円)
キーワード鯨類 / 浸透圧調節 / アクアポリン / 摂餌生態 / 水分調節 / 浸透圧 / 水分 / 消化管
研究概要

2007〜08年に和歌山県太地町の追込み漁で捕獲されたバンドウイルカの消化管試料を用いて以下の成果を得た.
1)胃(前胃,主胃,幽門胃)および腸(小腸,大腸)における10種類のAQP(AQP1〜10)の発現をRT-PCRにより解析した結果,前胃にはAQP-2,3,6,10が,主胃にはAQP-1,2,3,4,8が,幽門胃にはAQP-2,3,8が,小腸および大腸にはAQP-1,2,3,7,8が各々発現していることが示された.また,これらのAQPについてcDNA塩基配列の決定を試み,AQP-2の全長および他のAQPの部分配列を決定した.
2)1)で発現が確認されたAQPについて,免疫組織化学染色法により分布部位を観察したところ,小腸および大腸の吸収上皮細胞において,AQP-1が管腔膜に存在する微絨毛に,AQP-3,8がいずれも基底膜側に分布しており,これらのAQPがイルカの餌からの直接的な水分摂取に寄与すると推察された.この結果はヒトやラットにおける報告と一致しており,鯨類が陸上哺乳類と共通のAQPを用いて腸から水を吸収していることが示唆された.ただし,代表的なイオンチャンネルであり,AQP-1と共役的に働き,水吸収に関与すると考えられるNa^+-K^+-APTaseの分布を調べたが,腸の吸収上皮細胞での分布は認められなかった.また,胃においても複数種のAQP分布が認められ,粘液や胃酸,ペプシノゲンの産生・分泌に各々関与していると考えられたが,胃では水分吸収を担うと考えられる組織学的構造やAQPは観察出来なかった。

報告書

(2件)
  • 2007 実績報告書
  • 2006 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2008

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Localization of aquaporin-2, renal morphology and urine composition in the bottlenose dolphin and the Baird's beaked whale2008

    • 著者名/発表者名
      Miwa Suzuki, et. al.
    • 雑誌名

      Journal of Comparative Physiology B 178

      ページ: 149-156

    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
    • 査読あり
  • [学会発表] バンドウイルカTursiops truncatus主胃におけるアクアポリン2の発現分布2008

    • 著者名/発表者名
      鈴木美和, 岩崎俊秀
    • 学会等名
      日本水産学会
    • 発表場所
      東海大学(静岡県清水市)
    • 年月日
      2008-03-30
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書

URL: 

公開日: 2006-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi