研究課題/領域番号 |
18890029
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研究種目 |
若手研究(スタートアップ)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
矯正・小児系歯学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
竹下 信郎 東北大学, 大学院・歯学研究科, 助教 (50431515)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
2,760千円 (直接経費: 2,760千円)
2007年度: 1,380千円 (直接経費: 1,380千円)
2006年度: 1,380千円 (直接経費: 1,380千円)
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キーワード | 内軟骨性骨化 / Zacl / レチノイン酸受容体(RAR) / 核内受容体 / 転写調節因子 / Zac1 |
研究概要 |
核内受容体は、DNAに結合して下流遺伝子の発現を調節することにより、生物の器官形成・形態形成を制御する。核内受容体のうちレチノイン酸受容体(RAR)は、脊椎動物における骨格形成の主な様式である内軟骨性骨化を制御することが知られているが、その詳細な機構は明らかでない。転写調節因子Zaclは、DNAに直接結合して遺伝子発現を調節するだけではなく、種々の核内受容体に結合し、共役転写因子としてそれらの転写調節能を制御することが知られている。以上のことから我々は、ZaclがRARと相互関係を持ち、レチノイン酸(RA)シグナルを制御することによって、正常な内軟骨性骨化の進行に寄与していると推論し、内軟骨性骨化の過程におけるZaclの機能を検索した。 発生期の肢芽組織におけるZacl遺伝子の詳細な発現パターンを解析したところ、Zacl遺伝子はマウス胚肢芽の軟骨組織において特異的に発現すること、またその発現様式は軟骨基質遺伝子の発現と類似する一方、X型コラーゲンが発現する肥大軟骨細胞層で減少することが明らかになった。また、Zacl遺伝子を軟骨細胞に導入して、その機能を解析したところ、培養軟骨細胞におけるZaclの過剰発現は、RAによる軟骨基質遺伝子の発現抑制作用および基質分解酵素促進作用を阻害することが明らかになった。さらにレポーターアッセイからZaclがRARシグナルを調節することが明らかになった。以上のことより、Zaclは軟骨基質代謝を調節することにより軟骨発生制御に関与すること、またそれらはRAシグナリングの調節により為されることが示唆された。 現在、以上の結果をもとに論文を執筆中であり、国際誌に投稿予定である。
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