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低出生体重児をもっ母親の育児不安の実態-父親の育児意識、対児感情との関係-

研究課題

研究課題/領域番号 18890036
研究種目

若手研究(スタートアップ)

配分区分補助金
研究分野 臨床看護学
研究機関山形大学

研究代表者

山口 咲奈枝  山形大学, 医学部, 助教 (20431637)

研究期間 (年度) 2006 – 2007
研究課題ステータス 完了 (2007年度)
配分額 *注記
1,850千円 (直接経費: 1,850千円)
2007年度: 710千円 (直接経費: 710千円)
2006年度: 1,140千円 (直接経費: 1,140千円)
キーワード低出生体重児 / 育児不安 / 母親 / 父親 / 育児行動 / 対児感情
研究概要

本研究は、低出生体重児(出生体重1500g以上2500g未満)をもつ母親の育児不安の実態を明らかにすること、および母親の育児不安と父親の対児感情、育児行動との関係を明らかにすることを目的としている。平成18年度は一次調査として、退院時および退院後1ケ月時の低出生体重児(2500g未満)をもつ母親(以下、LBW群とする)(N=35)と成熟児をもつ母親(以下、成熟児群とする)(N=29)を対象に、育児不安と関連要因の検討を行った。その結果、LBW群は成熟児群よりも育児不安得点が有意に高かった(p<0.05)。また、両群共に、育児満足、子どもの育てやすさ、夫のサポート、相談相手の有無の4つの因子が育児不安と関連していた(r=-0.37〜-0.66、p<0.001〜0.05)。また、LBW群と成熟児群では、子どもの育てやすさと相談相手の有無に有意差(p<0.01)が認められた。この結果から、低出生体重児をもつ母親は、成熟児の母親よりも育児不安が強いこと、育児不安の要因として子どもの育てやすさと相談相手の有無が重要であることが示唆された。
平成19年度は、二次調査として、退院後1ヶ月時の低出生体重児をもつ母親(N=30)および父親(N=30)を対象に、母親の育児不安と父親の対児感情、育児行動の関係についてパス解析を行った。その結果、父親は、子どもに対して接近得点が高く、回避得点が低いほど育児行動得点が高くなり(β=0.86、p<0.01)、父親の育児行動得点が高いほど母親の育児満足得点が高くなることが明らかとなった(β=0.27、p<0.05)。また、育児満足得点が高いほど育児不安得点は低くなること(β=-0.38、p<0.01)が明らかとなった。この結果から、父親が積極的に育児行動をとれるように支援することで、母親の育児満足が高まり、母親の育児不安の軽減につながることが示唆された。

報告書

(2件)
  • 2007 実績報告書
  • 2006 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2008

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件)

  • [雑誌論文] 低出生体重児をもつ母親の育児不安を測定する尺度の検討2008

    • 著者名/発表者名
      山口咲奈枝、遠藤由美子
    • 雑誌名

      日本ウーマンズヘルス学会誌 7

      ページ: 1-8

    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] 低出生体重児をもつ母親と成熟児をもつ母親の育児不安の比較-児の退院時、退院後1ケ月時の調査-2008

    • 著者名/発表者名
      山口咲奈枝、遠藤由美子
    • 雑誌名

      母性衛生 49

      ページ: 1-7

    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
    • 査読あり

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公開日: 2006-04-01   更新日: 2016-04-21  

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