研究課題/領域番号 |
18890052
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研究種目 |
若手研究(スタートアップ)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
生物系薬学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
小山 隆太 東大, 薬学研究科(研究院), 助手 (90431890)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
2,620千円 (直接経費: 2,620千円)
2007年度: 1,310千円 (直接経費: 1,310千円)
2006年度: 1,310千円 (直接経費: 1,310千円)
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キーワード | 海馬顆粒細胞 / 細胞移動 / GABA / てんかん / 熱性けいれん / 乳幼児 / 脳発達 / 脳疾患 |
研究概要 |
研究代表者は、乳幼児期の海馬における新生顆粒細胞の移動機構へのGABAの関与を解明するため、主にラット由来の海馬切片の共培養系を利用して新生顆粒細胞の移動機構の解析をおこなった。その結果、新生顆粒細胞の歯状回門から顆粒細胞層への移動度は、GABA_A受容体の阻害薬存在下では上昇し、一方、GABA_A受容体の作用薬存在下では低下することが明らかになった。また、コントロールの培養群ではほぼ全ての新生顆粒細胞が顆粒細胞層への移動を完了する培養12日後においても、GABA_A受容体作用薬処置群では、有意に多くの新生顆粒細胞が歯状回門に残存した。このことは、細胞移動中にGABA_A受容体が活性化されることにより異所性顆粒細胞の出現が誘起されることを示す。また、上記方法の応用として緑色蛍光蛋白質(GFP)を全身に発現するGFP強制発現ラット由来の切片を利用した共培養をおこない、移動中の新生顆粒細胞に対するGABA受容体作用薬の影響をリアルタイムで直接検証した。その結果、GABA_A受容体の活性化は、新生顆粒細胞の移動速度を低下させることが明らかになった。さらに、移動が抑制されて歯状回門に存在するようになった異所性顆粒細胞は、顆粒細胞層に存在する正常な顆粒細胞と有意な差の無い十分な全長の樹状突起を有した。 以上の研究成果の一部は、第29回日本神経科学大会(2006年7月20日)及び第80回日本薬理学会年会(2007年3月15日)において研究発表し、後者の学会では、研究内容および発表に関して、年会優秀発表賞を受賞した。
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