研究課題/領域番号 |
18890068
|
研究種目 |
若手研究(スタートアップ)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
歯周治療系歯学
|
研究機関 | 東京女子医科大学 (2007) 東京医科歯科大学 (2006) |
研究代表者 |
岩田 隆紀 東京女子医科大学, 医学部, 助教 (60431946)
|
研究期間 (年度) |
2006 – 2007
|
研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
|
配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
2007年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2006年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
|
キーワード | 歯学 / 再生医学 / 細胞外マトリックス / エナメルタンパク / 糖鎖 / 歯周組織再生 / エムドゲイン / シグナル伝達 / 蛋白質 |
研究概要 |
エナメリンはエナメル形成に必須の細胞外マトリックスタンパクであり、この遺伝子を欠損するとエナメル質形成不全症を引き起こすことがわかっている。また、近年の臨床報告からエナメル由来のマトリックスタンパクが歯周組織再生に有効であることが示されている。そこで本研究ではエナメリンの機能を調べるためにエナメル上皮由来細胞の初代培養とリコンビナントエナメリンの強制発現および分離精製を行いその機能を検索した。 未萌出のブタ第三第臼歯歯胚組織よりエナメル上皮細胞を採取し、上皮細胞専用培地(K-SFM)にて初代培養を行った。同組織よりRNAを抽出しエナメリン貴伝子をクローニングし、発現ベクターに組み込み、ヒト胎児腎臓由来細胞株(HEK293)を用いて強制発現させ、培養上清中からリコンビナントブタエナメリンを分離精製した。その後エナメリンと関連の深い各重細胞(骨芽細胞、セメント芽細胞、エナメル上皮細胞、歯髄細胞)を用いて、リコンビナントエナメリンの細胞接着能を検索した。 リコンビナントエナメリンはSDS-PAGEで160k Daの位置に確認され、N型糖鎖による翻訳後修飾が確認された。リコンビナントエナメリンはエナメル芽細胞の多く含まれるエナメル上皮由来細胞において濃度依存的な細胞接着能を示し、その活性はI型コラーゲンの半分程度であったが、同様に作製されたアメロジェニン・アメロブラスチンではこの細胞接着活性は見られなかった。 以上の結果より、エナメリンはエナメル芽細胞の接着に特異的に関与していることが示唆された。
|