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GBR法における骨接着性アルジネート膜の開発

研究課題

研究課題/領域番号 18890120
研究種目

若手研究(スタートアップ)

配分区分補助金
研究分野 外科系歯学
研究機関岡山大学

研究代表者

小山 貴弘  岡山大学, 医学部・歯学部附属病院, 医員 (30432660)

研究期間 (年度) 2006 – 2007
研究課題ステータス 完了 (2007年度)
配分額 *注記
2,580千円 (直接経費: 2,580千円)
2007年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2006年度: 1,280千円 (直接経費: 1,280千円)
キーワード歯学 / 再生医学 / バイオマテリアル / GBR / アルギン酸ナトリウム / 再生歯学
研究概要

昨年度の検討よりアルジネートパテを塗布するだけでは接着剤として機能しないことが判明したため,骨面の表面処理方法及び材料改善について検討を行った。
既にペースト状の骨充填材として臨床応用されているα型リン酸三カルシウムとリン酸四カルシウムおよびリン酸水素カルシウムからなるリン酸カルシウム(CP)骨ペーストを参考に粉末を調合した。アルギン酸ナトリウム水溶液にこのCP粉末を混和し,これを蒸留水に溶解してCP含有アルギン酸ナトリウム水溶液(CPSA)を作成した。摘出したラット脛骨にCP粉末とコハク酸二ナトリウムからなる水溶液を混和しペースト状にしたものを塗布し,ここにCPSAを滴下して塩化カルシウム水溶液を噴霧しアルジネート膜を形成させた。万能試験機を用いてこの接着力の測定を試みたが,CPペーストの硬化後もアルジネート膜と骨との接着は認められなかった。
ラット脛骨に3×10mmの骨欠損を作製し,欠損周囲にCPペーストを塗布した後CP含有アルジネート膜を形成した。対照は骨欠損のみの群と従来法のアルジネート膜を用いた群,CPペーストを塗布しないでCP含有アルジネート膜を用いた群とした。その結果アルジネート膜と骨との接着については意図するような結果を得られなかったものの,CPを用いなかった2群と比較して用いた群は優れた骨伝導能により早期から骨による治癒が認められると共に,アルジネート膜の吸収も促進される傾向を認めた。そこで再度in vitroでCPを含むものと含まないアルジネート膜を作製し,これを疑似体液に浸漬してその吸収を重量及び規格写真によって比較検討した。その結果CPを用いたアルジネート膜は用いなかったものと比較して早期に吸収し,CPによってアルジネート膜の架橋構造が変化していると考えられた。今後はCP含有アルジネート膜の吸収及び骨伝導能についても検討する必要があると考えられた。

報告書

(2件)
  • 2007 実績報告書
  • 2006 実績報告書

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公開日: 2006-04-01   更新日: 2016-04-21  

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