• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

出芽におけるウイルス蛋白質の協調的作用と細胞骨格系の関与の解明

研究課題

研究課題/領域番号 18890124
研究種目

若手研究(スタートアップ)

配分区分補助金
研究分野 ウイルス学
研究機関広島大学

研究代表者

入江 崇  広島大, 医歯(薬)学総合研究科, 助手 (70419498)

研究期間 (年度) 2006 – 2007
研究課題ステータス 完了 (2007年度)
配分額 *注記
2,840千円 (直接経費: 2,840千円)
2007年度: 1,420千円 (直接経費: 1,420千円)
2006年度: 1,420千円 (直接経費: 1,420千円)
キーワードウイルス / 感染症 / 出芽
研究概要

本年度は、センダイウイルスのマトリクス(M)蛋白質中のYLDL配列が、この蛋白質のもつウイルス様粒子(VLP)の形成・出芽能に重要であることを明らかにした。さらに、M蛋白質がこの配列を介して、宿主の多小胞体ソーティングなどに関与するAlix/AIP1と機能的に相互作用することを見いだした。Alix/AIP1は、センダイウイルスのアクセサリー蛋白質であるC蛋白質とも相互作用することが報告されているが(Sakaguchi et al., 2005)、Alix/AIP1上の相互作用部位が、M蛋白質とC蛋白質で異なること、また、以前に報告されているC蛋白質によるVLPの出芽促進作用は、M蛋白質とAliX/AIP1との相互作用に依存しないこと等を明らかにした。以上の結果を論文にまとめ発表した(Irie et al., 2007)。
また、C蛋白質による出芽促進作用のメカニズムを明らかにすることをめざし、以下のことを明らかにした。すなわち、C蛋白質のN末端配列は原形質膜へのターゲッティングシグナルとして機能するが、C蛋白質との相互作用により、Alix/AIP1が出芽の場である原形質膜にリクルートされる。これにより多小胞体ソーティングに関与するESCRT複合体がリクルートされ、これを出芽に利用できるようになり、出芽が促進される。これらの結果を論文にまとめ、現在投稿中である。
以上の結果から、M蛋白質とC蛋白質はそれぞれ出芽の原動力としての機能及び出芽を促進する機能といった別個の役割を果たすことが明らかとなったが、本年度は、さらにこれらが出芽においてどのように連携するのかを明らかにしたい。

報告書

(1件)
  • 2006 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] The YLDL sequence within Sendai Virus M protein Is Critical for Budding of Virus-Like Particles and Interacts with Alix/AIP1 Independently of C protein2007

    • 著者名/発表者名
      入江 崇
    • 雑誌名

      Journal of Virology 81・5

      ページ: 2263-2273

    • NAID

      120000875252

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [雑誌論文] パラミクソウイルスの出芽機構2007

    • 著者名/発表者名
      入江 崇
    • 雑誌名

      ウイルス 57・1(掲載決定)

    • NAID

      10019530623

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書

URL: 

公開日: 2006-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi