• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

連鎖球菌が持つCD59指向性コレステロール依存性細胞溶解毒素の作用機構

研究課題

研究課題/領域番号 18890127
研究種目

若手研究(スタートアップ)

配分区分補助金
研究分野 細菌学(含真菌学)
研究機関徳島大学

研究代表者

田端 厚之  徳島大学, 大学院・ソシオテクノサイエンス研究部, 助教 (10432767)

研究期間 (年度) 2006 – 2007
研究課題ステータス 完了 (2007年度)
配分額 *注記
2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
2007年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2006年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
キーワード連鎖球菌 / コレステロール依存性細胞溶解毒素 / ILY / Sm-hPAF / huCD59 / コレステロール / 作用特性
研究概要

コレステロール依存性細胞溶解毒素(CDC)に属しながらヒト型CD59(huCD59)指向性を示すインターメディリシン(ILY)及びStreptococcus mitis-derived human platelet aggregation factor(Sm-hPAF)の作用機構解明を目的とし、特に毒素分子側の要因に関する検討を行った。
CDCの細胞傷害活性にはドメイン4に存在する11merアミノ酸が寄与していると考えられていることから、Sm-hPAFの11merアミノ酸を厳密なhuCD59指向性を示すILYの対応アミノ酸と交換した変異体(Sm-hPAF/ILY11)を作製した。この変異体の作用特性について、正常生体細胞系(赤血球)及び培養細胞系で評価した。その結果、各動物由来の赤血球に対する溶血活性では、Sm-hPAF/ILY11はSm-hPAFと比較してヒト赤血球指向性が向上する傾向が確認された。また培養細胞系では、huCD59非発現型のU-937 DE-4においてSm-hPAF/ILY11に対する感受性がSm-hPAFよりも低下する傾向が確認された。しかしながら、上記の各特性変化はILYには及ばなかった。以上より、ILYの厳密なhuCD59指向性はllmerアミノ酸のみに規定されているのではなく、11merアミノ酸領域以外もしくはllmerアミノ酸領域を含んだ広範な領域で規定されていることが示唆された。なお、現時点ではSm-hPAFの結晶構造は明らかではないため、今後検討を進めるにはSm-hPAFの立体構造情報が必要である。
また、今年度行う予定であったモデル膜系での検討については、huCD59の精製が予想以上に困難で精製方法の確立には至らなかったために実施できなかった。現在、huCD59の精製を効率化するためにタグを付加したhuCD59変異体発現系を構築中である。

報告書

(2件)
  • 2007 実績報告書
  • 2006 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2008 2007

すべて 学会発表 (3件)

  • [学会発表] 宿主細胞膜構造がStrep tococcus in termediusのヒト細胞感染に及ぼす影響2008

    • 著者名/発表者名
      田端 厚之
    • 学会等名
      第81回日本細菌学会総会
    • 発表場所
      京都府京都市
    • 年月日
      2008-03-25
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
  • [学会発表] 細菌感染反応場としてのヒト型CD59:ヒト細胞指向性コレステロール依存性細胞溶解毒素の受容体及びStrep tococcus in termedius感染の宿主側トリガー因子としての役割2007

    • 著者名/発表者名
      田端 厚之
    • 学会等名
      第30回日本分子生物学会年会第80回日本生化学会大会合同大会
    • 発表場所
      神奈川県横浜市
    • 年月日
      2007-12-14
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
  • [学会発表] Streptococcus intermediusが分泌する細胞溶解毒素インターメディリシンが関与するヒト細胞特異的な感染現象2007

    • 著者名/発表者名
      田端 厚之
    • 学会等名
      第54回毒素シンポジウム
    • 発表場所
      大阪府泉佐野市
    • 年月日
      2007-09-05
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書

URL: 

公開日: 2006-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi