研究課題/領域番号 |
18890146
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研究種目 |
若手研究(スタートアップ)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
放射線科学
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
肥合 康弘 熊本大, 医学部, 助手 (40404339)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
2,620千円 (直接経費: 2,620千円)
2007年度: 1,320千円 (直接経費: 1,320千円)
2006年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | MRI / MRA / 動脈瘤 / 3DTOF |
研究概要 |
頭部動脈瘤ファントムを用いて、静磁場強度の異なるMR装置で3D Time of flight法を用いたMR angiographyの撮像条件を変化させて撮像し比較検討を行なった。動脈瘤ファントムは、シリコン製のファントムで、忠実に頭部の血管を模してあり、そこにサイズのわかった動脈瘤を付加したものである。そのファントムにハーバード拍動流ポンプを接続することにより動脈瘤ファントム内に人体同様の流れを作り撮像を行った。撮像に使用した装置は、GE社製の1.5Tと3TのMRI装置である。 検討したパラメータは、マトリックス数、スライス厚、TEで加算とparallel imagingを用いることにより撮像時間を変化させた。 撮像した画像を神経放射線専門の放射線科医がMIP像およびvolume rendering像をDisplay上で5段階評価をすることにより視覚評価を行った。 結果として、parallel imagingを用い撮像時間を4分30秒と固定した場合、1.5Tの装置では、マトリクス数を256×256以上に設定しても評価は下がった。逆に3Tの装置では、それ以上のマトリックス数に設定することにより評価が向上し、高分解能撮像を行うことができる。また、1.5T装置の場合撮像時間を延長することにより評価の向上が大きかったが、3Tでは、4分30秒の撮像時間でも評価の範囲内のマトリックス数ではわずかな向上にとどまった。つまり、3T装置では、短時間の撮像で十分な高分解能化が図れることがわかった。また、高磁場ほどparallel imagingによる撮像時間短縮の有用性があることがわかった。 また、6mm程度の大きい動脈瘤よりも、2mm径程度と動脈瘤サイズが小さくなるほど、1,5Tと3Tの差が大きかった。 この研究は2年間にわたる研究で、今回はその1年目にあたる。来年度は、より定量的な評価を行う予定である。1年目の結果をまとめた論文は、投稿中であり掲載はまだ決定していない。
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