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アナンダマイドを軸とした歯周病の無痛性進行機序の解明と制御

研究課題

研究課題/領域番号 18890150
研究種目

若手研究(スタートアップ)

配分区分補助金
研究分野 歯周治療系歯学
研究機関鹿児島大学

研究代表者

中島 結実子  鹿児島大学, 医学部・歯学部附属病院, 医員 (40433081)

研究期間 (年度) 2006 – 2007
研究課題ステータス 完了 (2007年度)
配分額 *注記
2,520千円 (直接経費: 2,520千円)
2007年度: 1,290千円 (直接経費: 1,290千円)
2006年度: 1,230千円 (直接経費: 1,230千円)
キーワード歯学 / 感染症 / 歯周病
研究概要

1.アナンダマイドは、培養歯肉線維芽細胞においてLPS刺激により誘導される炎症性サイトカイン(IL-6、IL-8、MCP-1)産生をNF-κB活性を抑制することにより有意に抑制した。歯周炎罹患患者の歯肉溝滲出液中のアナンダマイドの濃度・総量や歯周炎罹患組織中のアナンダマイドレセプターは、ポケット深さと比例して増加する傾向を示した。瀬培養歯肉線維芽細胞においては、LPS刺激によってもアナンマイドレセプターは増加した。以上よりアナンダナイドやそのレセプターは、慢性歯周炎局所で炎症を制御している可能性が示唆された。
2.アナンダマイド刺激によりアナンダマイドレセプターのひとつであるCB2レセプターが活性化されると上皮細胞において細胞中のプロオピオメラノコルチンが分解されβエンドルフィンが産生され、神経細胞のμオピオイドレセプターに反応し疼痛抑制効果を示すことが報告されている。ヒト単球様細胞(U937)やヒト歯肉上皮系細胞(Ca9-22)をアナンダマイドで刺激することによりβエンドルフィンの産生が認められた。また歯周炎罹患部位の組織において、歯肉上皮細胞・歯肉線維芽細胞・マクロファージ様細胞・血管内皮細胞に免疫組織化学的にβエンドルフィンの陽性所見が認められた。
以上より、歯周炎罹患部位では、アナンダマイドを始めとする内因性カンナビノイドやβエンドルフィンなど疼痛緩和関連物質や各々のレセプターが存在することが確認された。
今後、歯周組織中においてもアナンダマイドやアナンダマイド刺激により産生されたβエンドルフィンが炎症性疼痛を制御しているかどうかを検討する予定である。

報告書

(2件)
  • 2007 実績報告書
  • 2006 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2007

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] アナンダマイドによる歯周病の炎症制御2007

    • 著者名/発表者名
      中島 結実子
    • 学会等名
      日本歯周病学会春季学術大会
    • 発表場所
      横須賀市
    • 年月日
      2007-05-18
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書

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公開日: 2006-04-01   更新日: 2016-04-21  

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