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喉頭における自律神経伝達物質受容体発現の解明

研究課題

研究課題/領域番号 18890163
研究種目

若手研究(スタートアップ)

配分区分補助金
研究分野 耳鼻咽喉科学
研究機関京都府立医科大学

研究代表者

板東 秀樹  京都府立医科大学, 附属病院, 後期専攻医 (50433272)

研究期間 (年度) 2006 – 2007
研究課題ステータス 完了 (2007年度)
配分額 *注記
2,440千円 (直接経費: 2,440千円)
2007年度: 1,290千円 (直接経費: 1,290千円)
2006年度: 1,150千円 (直接経費: 1,150千円)
キーワード喉頭 / 迷走神経 / 粘液分泌 / 受容体 / 時計遺伝子 / 概日リズム
研究概要

マウス気道における自律神経受容体のうちムスカリン性アセチルコリン受容体M1,M2,M3,M4をNorthern blottingおよびreal-timePCRを用いて発現を調べたところいずも気道上皮において発現していることが判明した。発現量はM2受容体が強い発現を示したのに対し、M1,M3,M4受容体はわずかな発現にとどまった。M2,M3,M4に関しては発現に有意な日内変動を認めることが出来た。またアルシアンブルー-パス染色を用いて気道粘膜下腺のムチンの貯留を調べたところ気道粘膜下腺の分泌に日内変動が存在することが判明した。この日内変動は迷走神経切断にて消失し、気道粘膜下腺の粘液分泌はムスカリン受容体発現の夜間の亢進によって引き起こされている可能性が示唆された。このムスカリン受容体発現の日内変動は時計遺伝子Cry1/Cry2のノックアウトマウスで消失することから、時計遺伝子の支配下にあることが判明した。喉頭をはじめとする気道上皮における時計遺伝子の発現を調べたところ、上皮および粘膜下腺に発現し強い日内変動を有することが明らかとなった。気道時計遺伝子の概日リズムはリズム中枢である視交叉上核の破壊および迷走神経の切断によって消失し、視交叉上核から迷走神経を介してリズムが伝達されていると考えられる。以上の結果をまとめると視交叉上核からの時計シグナルは気道時計遺伝子の発現を介してムスカリン受容体発現の日内変動を引き起こし、気道分泌の日内変動をもたらしていると推測できる。以上の結果を下記論文として発表した。

報告書

(2件)
  • 2007 実績報告書
  • 2006 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Vagal Regulation of Respiratory Clocks in Mice2007

    • 著者名/発表者名
      Hideki Bando, et. al.
    • 雑誌名

      Journal of Neuroscience 27(16)

      ページ: 4359-4365

    • 関連する報告書
      2007 実績報告書

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公開日: 2006-04-01   更新日: 2016-04-21  

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