研究課題/領域番号 |
18890168
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研究種目 |
若手研究(スタートアップ)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
外科系歯学
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研究機関 | 奈良県立医科大学 |
研究代表者 |
井上 公秀 奈良県立医科大学, 医学部, 助教 (30433337)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
2,590千円 (直接経費: 2,590千円)
2007年度: 1,290千円 (直接経費: 1,290千円)
2006年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | L3 / Lhx8遺伝子 / ニワトリ胚 / エレクトロポレーション / siRNA / 口唇・口蓋裂 / pMiwIIIベクター |
研究概要 |
顎顔面領域における形態発生は、その形成過程が複雑な構造からなり、非症候性に発生する口唇・口蓋裂の原因遺伝子は未だ明らかではない。LIM homeobox遺伝子であるL3/Lhx8は、顎顔面領域の形成過程に重要な関連があると考えられ、われわれのこれまでの研究により、口唇・口蓋裂発生への関与が示唆されている。そこで本研究においては、ニワトリ胚を用い顎顔面領域にエレクトロポレーションの手法にてL3/Lhx8遺伝子の導入実験およびsiRNAによる阻害実験を行った。 1.ニワトリ胚へのpMiwIIIベクターを用いたL3/Lhx8遺伝子導入 実験動物は、発生が継続できるよう処理したHH.Stage10〜15のニワトリ胚を用いた。L3/Lhx8遺伝子組み込みpMiwIIIベクターは、エレクトロポレーションの手法を用い、遺伝子導入を行った。24時間後において、胚の顎顔面領域に標識としたGFPの発現が認められ、遺伝子導入を確認することができた。また、電圧、時間およびパルスの条件設定を変えても、48時間後の生存率は低いことが明らかとなった。 2.ニワトリ胚へのsiRNA発現プラスミドをもちいた遺伝子阻害 siRNA発現プラスミドは、pSilencer2.1-U6ベクターを用い、いくつかのパターンを構築した。HH.Stage10〜15の胚へのエレクトロポレーションでは、8時間後に胚の顎顔面領域にGFPの発現が認められ、遺伝子導入を確認することができた。24時間後および48時間後におけるパラフィン標本で行ったin situ hybridizationにおいて顎顔面領域にL3/Lhx8遺伝子の発現は見られなかった。実体顕微鏡における形態的観察において、顎顔面領域の明らかな形態異常は観察されなかった。
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