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終末期患者の子どものグリーフケアプログラム開発に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 18890183
研究種目

若手研究(スタートアップ)

配分区分補助金
研究分野 臨床看護学
研究機関北里大学

研究代表者

小島 ひで子  北里大学, 看護学部, 講師 (50433719)

研究期間 (年度) 2006 – 2007
研究課題ステータス 完了 (2007年度)
配分額 *注記
1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2007年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2006年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
キーワード終末期患者を親に持つ子ども / グリーフケア / グリーフケアプログラム / 予期悲嘆 / 終末期患者の子ども / 看護介入 / あそびでのかかわり
研究概要

<目的・方法>
終末期患者を親にもつ子どもの予期悲嘆を、親である患者・家族関係から見出し、関わる上での示唆を得る事を目的とし、ターミナル期患者とその子ども各2組への面接調査・介入をした。その結果をふまえ、終末期患者の親をもつ子どものグリーフケアプログラム開発への示唆を得るため、子どものグリーフケアのすすんでいるトロント子ども病院(カナダ)グリーフケアチームに面接調査をした。
<結果>
1.子どもたちは、親のターミナル期早期段階から、病名告知や病状説明を受けていずとも、親の症状変化から生じる日常生活、親のイメージ変化を敏感に捉え、予期悲嘆を抱いていくことが明らかになった。そこで子どもの予期悲嘆を早期の時期から捉え、グリーフケアとしての看護介入の重要性が認識できた。
2.グリーフケアプロラム開発しシステムで展開する上での示唆を得た内容を以下に記す。トロント子ども病院グリーフケアチームは、医師・小児看護師コーディネーター・カウンセラー・MSW・CLS・Art therapist・音楽療法士等で構成され、1年間で約170家族を担当していた。患者家族、医療者から依頼を受け、終末期から死別後にむけて、子どもに現状を説明し、患者と子どもの関係性を支援している。
1)文化的背景(日本)から患者家族が自発的に相談するのは困難な場合が多いため、一般病棟で家族アセスメント(患者の子どもを含む)し、コンサルト及びコーディネーター的役割をする存在の確保が重要である。
2)プログラム実践者へのメンタルケアの充実(スーパーバイザーとして医師・カウンセラー設置)
3)経済支援確保の重要性(トロントでは、寄付が財源であり無料奉仕ではない。わが国で、専門職が責任を持ち取り組むためにも、システム化し報酬保障が重要)
4)一般病棟スタッフへの子どものグリーフケアに関する教育システムの重要性

報告書

(2件)
  • 2007 実績報告書
  • 2006 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて 2008 2007

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 親を喪失することへの子どもの予期悲嘆とグリーフケア.2008

    • 著者名/発表者名
      小島 ひで子
    • 雑誌名

      日本臨床死生学会誌 1月号

      ページ: 9-19

    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] 家族の悲嘆をサポートするグリーフケア2007

    • 著者名/発表者名
      小島 ひで子
    • 雑誌名

      こどもケア 12

      ページ: 77-80

    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
  • [学会発表] がん患者の子どもの予期悲嘆を支える看護師の役割,2007

    • 著者名/発表者名
      小島 ひで子
    • 学会等名
      第13回日本臨床死生学会
    • 発表場所
      早稲田大学
    • 年月日
      2007-12-15
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
  • [図書] ナーシング・プロフェッション・シリーズ、がん看護の実践-1, エンドオブライフのがん緩和、編集嶺岸秀子2008

    • 著者名/発表者名
      小島 ひで子(分担執筆)
    • 総ページ数
      198
    • 出版者
      医歯薬出版株式会社
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書

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公開日: 2006-04-01   更新日: 2016-04-21  

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