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破骨細胞によるトランスサイトーシスを介したグルタミン酸分泌の制御機構と意義の解明

研究課題

研究課題/領域番号 18890214
研究種目

若手研究(スタートアップ)

配分区分補助金
研究分野 機能系基礎歯科学
研究機関松本歯科大学

研究代表者

上原 俊介  松本歯科大学, 歯学部, 助教 (90434480)

研究期間 (年度) 2006 – 2007
研究課題ステータス 完了 (2007年度)
配分額 *注記
2,760千円 (直接経費: 2,760千円)
2007年度: 1,380千円 (直接経費: 1,380千円)
2006年度: 1,380千円 (直接経費: 1,380千円)
キーワードVGLUT / 破骨細胞 / トランスサイトーシス / 開口放出 / 骨粗鬆症 / グルタミン酸シグナル / ATP / mGluR8 / VGLUT1 / 骨吸収 / PKA / TRACP5b
研究概要

本研究計画の背景は、小胞型グルタミン酸輸送体(Vesicular glutamate transporfer;VGLUT)1が破骨細胞のトランスサイトーシス小胞に発現していること、L-グルタミン酸(L-Glu)が破骨細胞からカルシウム依存的に分泌されること、L-Gluが破骨細胞に発現している代謝型グルタミン酸受容体mGluR8を介して細胞内cAMPを減少させることでトランスサイトーシスを抑制すること、の3点であり、課題は、1.L-Glu分泌を指標としたトランスサイトーシスの分子機構の解明、2.骨組織でのin vivoにおけるL-Gluシグナルの意義の解明、の2点である。平成19年度の科学研究費補助金により以下の知見を得た。
1.について。L-Glu分泌がカルシウム依存的であるため、カルシウム依存性プロテインキナーゼ(PKC)がトランスサイトーシスに関与するのではないかと考えた。PKC阻害剤は、L-Glu分泌を完全に阻害した。このことは、破骨細胞からのL-Glu分泌が、PKC依存的な経路により起こることを示唆している。SNARE複合体の関与については現在検討中である。また、トランスサイトーシス小胞の生化学的解析については、小胞を大量に単離する系を確立しようとしている段階である。
2.について。8週齢及び16週齢のVGLUT1遺伝子欠損マウスの骨形態計測を行った。8週齢では、野生型に比べてVGLUT1遺伝子欠損マウスで骨形成速度及び骨吸収速度が共に上昇しており、骨代謝回転の亢進が認められた。しかし、骨量には有意な差が無かった。16週齢では、骨形成速度及び骨形成速度に有意な差は認められなかった。骨量は、野生型に比べてVGLUT1遺伝子欠損マウスで10〜15%程度低下していた。卵巣摘出条件及び炎症性骨吸収誘導条件下でのL-Gluシグナルの意義については、時間が足りず検討できていない。

報告書

(2件)
  • 2007 実績報告書
  • 2006 実績報告書
  • 研究成果

    (8件)

すべて 2008 2007 2006

すべて 雑誌論文 (5件) 学会発表 (3件)

  • [雑誌論文] 破骨細胞のトランスサイトーシス小胞に局在するVGLUT12008

    • 著者名/発表者名
      上原俊介
    • 雑誌名

      THE BONE 22

      ページ: 113-117

    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
  • [雑誌論文] 骨芽細胞と破骨細胞の相互作用2007

    • 著者名/発表者名
      上原俊介
    • 雑誌名

      生体の科学 58

      ページ: 181-185

    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
  • [雑誌論文] 破骨細胞のトランスサイトーシスとグルタミン酸シグナル2007

    • 著者名/発表者名
      上原俊介
    • 雑誌名

      THE BONE 21

      ページ: 747-750

    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
  • [雑誌論文] Secretion of L-glutamate from osteoclasts through transcytosis.2006

    • 著者名/発表者名
      Riyo Mrimoto et al.
    • 雑誌名

      EMBO Journal 25・18

      ページ: 4175-4186

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [雑誌論文] Vesicular storage and secretion of L-glutamate from glucagon-like peptide 1-secreting clonal intestinal L cells.2006

    • 著者名/発表者名
      Shunsuke Uehara et al.
    • 雑誌名

      Journal of Neurochemistry 96・2

      ページ: 550-560

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [学会発表] VGLUT1 KO mice develop osteopenia due to an increase in osteoclasticbone resorption2007

    • 著者名/発表者名
      Shunsuke Uehara
    • 学会等名
      29th annual meeting of ASBMR
    • 発表場所
      ホノルルコンベンションセンター
    • 年月日
      2007-09-18
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
  • [学会発表] 破骨細胞におけるトランスサイトーシスとL-グルタミン酸シグナル2007

    • 著者名/発表者名
      上原俊介
    • 学会等名
      第49回歯科基礎医学会学術集会
    • 発表場所
      北海道大学
    • 年月日
      2007-08-29
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
  • [学会発表] VGLUT1遺伝子欠損マウスは骨吸収の亢進により骨量減少を呈する2007

    • 著者名/発表者名
      上原俊介
    • 学会等名
      第25回日本骨代謝学会学術集会
    • 発表場所
      大阪国際会議場
    • 年月日
      2007-07-19
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書

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公開日: 2006-04-01   更新日: 2016-04-21  

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