• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

アルツハイマー病新規治療戦略を指向したミクログリア機能制御の研究

研究課題

研究課題/領域番号 18890218
研究種目

若手研究(スタートアップ)

配分区分補助金
研究分野 生物系薬学
研究機関京都薬科大学

研究代表者

高田 和幸  京都薬科大学, 薬学部, 助教 (10434664)

研究期間 (年度) 2006 – 2007
研究課題ステータス 完了 (2007年度)
配分額 *注記
2,620千円 (直接経費: 2,620千円)
2007年度: 1,310千円 (直接経費: 1,310千円)
2006年度: 1,310千円 (直接経費: 1,310千円)
キーワードアルツハイマー病 / アミロイドβ / ミクログリア / 貪食 / 免疫療法 / 糖鎖 / サイトカイン / 抗アミロイドβ抗体 / 移植 / MRI / ラット
研究概要

アルツハイマー病(AD)脳における病理学的特徴は、細胞外アミロイドタンパク質(Aβ)が線維状に異常蓄積することにより形成される老人斑の出現、異常にリン酸化されたタウタンパク質が神経細胞内に蓄積した神経原線維変化の形成および神経細胞死である。現在では、脳内での異常なAβ蓄積が神経原線維変化を含む神経障害を引き起こすというアミロイド仮説がAD発症メカニズムの有力な候補として考えられている。一方、脳内免疫担当細胞であるミクログリアは老人斑に集積しAβ分解に寄与している可能性が示唆されているが、その詳細は不明である。本研究ではアルツハイマー病新規治療法の開発を目指し、昨年度はミクログリアがin vivo脳においてAβ分解に機能すること、さらにその移植が脳内のAβ分解に有効であることを示した。19年度はラット新生仔より調製した初代培養ミクログリアを用い、抗Aβ抗体がミクログリアのAβ食食機能を促進することを明らかとした。また、処置した抗体もAβと同時にミクログリアに取り込まれることから、ミクログリアのFcレセプターを介した抗Aβ抗体-Aβ複合体の取り込み経路がその促進に関与することが示唆された。さらに、抗体の促進作用には抗体に付随する糖鎖が重要であり、その糖鎖を酵素処理により除去するとミクログリアのAβ食食促進作用やサイトカインの産生促進作用が減少することが示唆された。このように、ミクログリアの移植や機能制御をターゲットとした創薬が、新規アルツハイマー病治療の開発において大きく貢献できる可能性が示唆された。

報告書

(2件)
  • 2007 実績報告書
  • 2006 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2008 2007

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Deglycosylated anti-amyloid beta antibodies reduce microglial phagocytosis and cytokine production while retaining the capacity to induce amyloid beta sequestration2007

    • 著者名/発表者名
      Kazuyuki Takata, et. al.
    • 雑誌名

      Eur.J.Neurosci. 26

      ページ: 2458-2674

    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] Microglial transplantation increases amyloid-beta clearance in Alzheimer model rats.2007

    • 著者名/発表者名
      Kazuyuki Takata et al.
    • 雑誌名

      FEBS Letters 581・3

      ページ: 475-478

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [学会発表] アルツハイマー病モデルラットを用いたミクログリア移植によるアミロイドβの分解促進2008

    • 著者名/発表者名
      高田 和幸, 他
    • 学会等名
      第81回日本薬理学会年会
    • 発表場所
      パシフィコ横浜会議センターG会場
    • 年月日
      2008-03-19
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書

URL: 

公開日: 2006-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi