• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

高病原性マウスレトロウイルス感染様式の解明

研究課題

研究課題/領域番号 18890240
研究種目

若手研究(スタートアップ)

配分区分補助金
研究分野 ウイルス学
研究機関国立感染症研究所

研究代表者

渡邊 理恵  感染研, 研究員 (50435715)

研究期間 (年度) 2006
研究課題ステータス 完了 (2007年度)
配分額 *注記
1,660千円 (直接経費: 1,660千円)
2007年度: 850千円 (直接経費: 850千円)
2006年度: 810千円 (直接経費: 810千円)
キーワードマウス白血病ウイルス / 病原性 / エンベロープ / 感染経路 / カルシウムイオン
研究概要

マウス白血病ウイルス(WLV)の中には、レトロウイルス共通の「受容体結合→細胞侵入」という感染経路を取らないウイルスが存在する。このウイルスは高病原性MLV(P-MLV)であり、受容体へ結合した後、外来性の可溶性エンベロープ表面領域(soSU)が存在して初めて感染可能である。この感染経路はレトロウイルスの"non-classical侵入経路"と呼ばれ、P-MLVの他にもT細胞指向性猫白血病ウイルス(FeLV-T)がこの経路を使用する。こうした背景からnon-classical経路と病原性発現との相関性が示唆されて来たが、決定的な証拠は得られていない。本研究では未だ不明な分子メカニズムを解明することによって、P-MLVの病原性発現の決め手にアプローチすることが目的である。
本研究では、「P-MLVはエンベロープ(Env)の活性化に必須であるカルシウムイオン(Ca^<2+>)の保持能力を欠損しており、そこへsoSUが近付くことでCa^<2+>を提供し、Envの活性化が可能となる」という仮説について検討を行う。
本年度は、レトロウイルス粒子作製系の立ち上げと、組換えsoSUタンパクの作製を行った。同種指向性MLV(E-MLV)のEnvは、1アミノ酸の置換、欠損により、non-classical経路を取らせることができるため、E-MLVのEnvをベースとして、41番目のヒスチジンを欠損(delH)、あるいはアラニンへ置換(41A)した変異Env発現プラスミドを構築した。次に変異ウイルスの感染rescue、Ca^<2+>保持能力の検討に使用する精製soSUを大量に得るため、soSU発現組換バキュロウイルスを作製した。delH EnvのsoSUは、上清中への分泌が見られず、可溶性蛋白質として回収できなかったが、その他(WT,41A)のEnvについてsoSUを精製蛋白質として得ることができた。
これらの材料を用いて、今後、予定通りにウイルスのrescue試験、Ca^<2+>保持能力試験を通して、高病原性MLVの"non-classical侵入経路"の分子メカニズムの解明を目指したい。

報告書

(1件)
  • 2006 実績報告書

URL: 

公開日: 2006-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi