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ウィトゲンシュタイン的言語ゲーム論の観点による西田「善の研究」テキストの検討

研究課題

研究課題/領域番号 18F18798
研究種目

特別研究員奨励費

配分区分補助金
応募区分外国
研究分野 哲学・倫理学
研究機関慶應義塾大学

研究代表者

岡田 光弘  慶應義塾大学, 文学部, 教授 (30224025)

研究分担者 DI ROCCO VALDECA FLORENCIA  慶應義塾大学, 文学部, 外国人特別研究員
DI ROCCO VALDECA FLORENCIA ANDREA  慶應義塾大学, 文学部, 外国人特別研究員
DI ROCCO VALDECANTOS FLORENCIA  慶應義塾大学, 文学部, 外国人特別研究員
研究期間 (年度) 2018-11-09 – 2021-03-31
研究課題ステータス 採択後辞退 (2020年度)
配分額 *注記
1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2020年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2019年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2018年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
キーワードウィトゲンシュタイン / 西田哲学 / 言語ゲーム / 善の研究 / 場所の論理 / 論理空間
研究実績の概要

外国人特別研究員Florencia Di Rocco氏が本研究課題で大きな成果を収めた。「善の研究」の出版テクストを精査し、関連著作や外国語翻訳版の比較などの基本的準備研究を進めた。
カナダ・オンタリオ州ロンドン市で開催された西田哲学に関する国際会合で、本研究課題の研究発表講演を行った。西田のテキストのエンサイクロペディア(百科全書派)的側面や、その日本思想史における重要な意義を指摘するとともに、西田のテキストにポストモダンの先駆けとなるスタイルが含まれていることも指摘した。優れた成果と言える。西田哲学テクストをウィトゲンシュタインの言語ゲームの観点から読むという、独創的なアイデアを西田哲学の国際的専門家達のなかで講演することとなったが、この点も大きな注目を受けた、といえる。国際的な西田哲学専門家たちとの今後の学術インタラクションに繋がる議論が充分にできた。今後の国際的活躍が期待できる。言語ゲーム的観点を通じて、西田の「場所」をウィトゲンシイン的「論理空間」と比較するなど、多くの独創的なアイデアを出し、議論した。国際学会だけでなく、ロジックセミナーの2回の会合でも中間成果の進展内容が報告された。以上、Di Rocco氏の実績は非常に高いものであった。
また、Di Rocco氏は、参加したカナダ国際会議についての報告文書をまとめた。特に、各講演と自身の研究との関連を明確に説明しており、学術的にも質の高い報告となっている。
以上のように、当初の予想以上の成果を収めたと言える。特に、2018年度の研究期間が4か月であったにも関わらずこのような大きな成果を挙げたことを特記しておく。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

1: 当初の計画以上に進展している

理由

Florencia di rocco氏は、11月末に本研究プロジェクトを正規スタートしたにもかかわらず、約4か月の間に数多くの成果をあげた。Florencia Di Rocco氏が西田哲学に関する国際会合で、ウィトゲンシュタインの言語ゲームの観点で西田哲学について成果発表をして注目を受けるなど、Di Rocco氏の成果は並外れたものがあるといえる。アイデアには常に独創性がある。JSPSポスドクであるが、学術的には既に国際的な第一線の専門家レベルである。

今後の研究の推進方策

「善の研究」を中心として、言語ゲーム的立場から、西田哲学 (及び、京都学派、及び日本哲学)について、新しい分析を与える。西田研究専門家との学術交流もさらに深める。
8月に名古屋で開催される西田哲学国際集会で、本研究課題の中間発表を行う。

報告書

(1件)
  • 2018 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2019 その他

すべて 国際共同研究 (1件) 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件、 招待講演 1件)

  • [国際共同研究] King's University(カナダ)

    • 関連する報告書
      2018 実績報告書
  • [学会発表] Zen no kenkyu : from "Encyclopedism" to "Postmodernism2019

    • 著者名/発表者名
      Florencia Di Rokko
    • 学会等名
      International Conference "Why the Kyoto School today"
    • 関連する報告書
      2018 実績報告書
    • 国際学会 / 招待講演

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公開日: 2018-11-12   更新日: 2024-03-26  

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