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幼児期における自然体験が子どもの高次神経活動の発達に及ぼす影響の研究

研究課題

研究課題/領域番号 18H00052
研究種目

奨励研究

配分区分補助金
審査区分 1170:教育学・教育社会学関連
研究機関藤枝市立青島北小学校

研究代表者

渡邉 宣明  藤枝市立青島北小学校, 教員

研究期間 (年度) 2018
研究課題ステータス 完了 (2018年度)
配分額 *注記
530千円 (直接経費: 530千円)
2018年度: 530千円 (直接経費: 530千円)
キーワード幼児期 / 自然体験 / 高次神経活動の発達
研究実績の概要

1. 研究の目的
知識基盤社会さらにはAI時代を迎えつつある一方で、現代の子どもたちにおいて自然体験の機会が乳幼児期から減少しつつある。そうした状況が子どもの育ちにあたえる影響について、保育や教育の現場を中心に危惧する声が少なくない。そこで本研究では、教育内容として自然体験活動を重視している森のようちえんに注目し、大脳前頭葉の高次神経活動の発達という視点から考察する。具体的には、他の保育園等による結果と比較し、自然体験活動が子どもの育ちにあたえる影響について明らかにする。
2. 研究方法
長野県内にある森のようちえん(3園)の年少31名、年中34名、年長35名の計100名を対象に、1学期末、2学期末、年度末の計3回、前頭葉機能の発達を調べる。そのために使用したのがA. R.ルリアの理論にもとづいて開発されたGO/NO-GO課題である。調査結果を比較検討するために、統計的検定(χ2検定)を行なった。
3. 研究成果
長野県内にある森のようちえん(3園)のあいだには、大脳前頭葉における高次神経活動の型にて偏りは認められなかった(有意差なし)。しかし、自然体験活動を重視する長野県内にある森のようちえん(3園)は、一般的な園よりも大脳前頭葉の高次神経活動の型において人数の偏りが有意にあり、「不活発型」が少なく「活発型」の子が多いことが確認された。この結果から、教育活動において運動量はあっても園庭や園舎内で活動する一般的な園よりも、自然体験活動を重視する園の方が、大脳における前頭葉機能の発達を促す可能性があることが示唆された。具体的には、保育における日常の自然体験活動が、幼児期にふさわしい興奮過程の強さを発達させ、興奮過程と抑制過程の両過程における平衡性の獲得、さらに両過程の切り替えのよい活発型への移行に寄与している可能性がある。1979年以降、正木健雄らによって、子どもたちにおいて興奮過程の強さが発達していかない傾向にあると指摘されてきたが、自然体験を重視した保育には、それをくいとめられる可能性がある。

報告書

(1件)
  • 2018 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2019

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 幼児期における自然体験が子どもの高次神経活動の発達に及ぼす影響(発表確定)2019

    • 著者名/発表者名
      渡邉宣明
    • 学会等名
      日本保育学会
    • 発表場所
      大妻女子大学
    • 年月日
      2019-05-04
    • 関連する報告書
      2018 実績報告書

URL: 

公開日: 2018-04-23   更新日: 2020-03-17  

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