• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

三角関数の有用性を実感できる教材の研究~周期的パターンの表現を通じて~

研究課題

研究課題/領域番号 18H00099
研究種目

奨励研究

配分区分補助金
審査区分 1180:教科教育学および初等中等教育学関連
研究機関広島大学

研究代表者

青谷 章弘  広島大学, 附属東雲中学校, 教諭

研究期間 (年度) 2018
研究課題ステータス 完了 (2018年度)
配分額 *注記
280千円 (直接経費: 280千円)
2018年度: 280千円 (直接経費: 280千円)
キーワード三角関数の利用 / 周期性 / フーリエ変換
研究実績の概要

1. 研究目的
三角関数の有用性を実感させるために, 三角関数の周期性を利用して, 市松模様のような無限に続く周期的なパターンを数学的に表現する教材および授業展開を開発する。
2. 研究方法
生徒の主体性や協働性が発露される問題解決型の授業とするためにジグソー法等による授業展開の検討を行う。数学的な見方や考え方を生徒自らが活用しようとする姿勢や態度を評価するための評価基準および評価問題を作成する。実践は広島大学附属高等学校において行う。事前事後に評価問題を実施して, 質の変化を測定する。
3. 研究成果
ジグソー法による授業展開の利点として, 問題解決型の学習機会の設定と時間効率の向上が挙げられるが, 問題解決の手立てとして三角関数を利用することが前提となり, その意義を感じにくい欠点があることがわかった。三角関数の他にも連立一次不等式を利用するなど複数の視点を比較し, 三角関数の意義をみいだす展開がよりふさわしいことがわかった。
評価問題については, 事前に三角関数の性質やよさについて知っていることを記述させ, 事後は同じ内容について新たに得た視点を記述させた。その結果, 94%の生徒が新たな視点を記述できており, その内訳は, 62%が三角関数の有用性, 32%が三角関数による表現の多様性, 6%が既習の数学的事項の再発見についてであった。三角関数の周期性が周期的現象の表現に有用であることを伝えることができていると判断できる。一連の授業の最後に, 身の回りの活用例であるフーリエ変換による音声データ圧縮について紹介することで, 数学で学習した内容が, 実社会で活用されていることを実感させることができた。

報告書

(1件)
  • 2018 実績報告書

URL: 

公開日: 2018-04-23   更新日: 2020-03-17  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi