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カリキュラム・マネジメントの視点からみる地域文化としての「郷土の伝統音楽」の意義

研究課題

研究課題/領域番号 18H00107
研究種目

奨励研究

配分区分補助金
審査区分 1180:教科教育学および初等中等教育学関連
研究機関大阪市立開平小学校

研究代表者

椿本 恵子  大阪市立開平小学校, 教諭

研究期間 (年度) 2018
研究課題ステータス 完了 (2018年度)
配分額 *注記
510千円 (直接経費: 510千円)
2018年度: 510千円 (直接経費: 510千円)
キーワード郷土の伝統音楽 / 地域文化 / カリキュラム・マネジメント
研究実績の概要

学校音楽教育における日本伝統音楽の教材化が推し進められている中で、近年、子どもたちの生活する地域に伝承されている伝統音楽(郷土の音楽)の教材化の重要性がうたわれている。本研究は、現任校が位置する船場に伝わる「郷土の伝統音楽」の教材化を図ることを通して、カリキュラム・マネジメントの視点から地域文化としての「郷土の伝統音楽」の教育の意義を明らかにすることを目的とした。
実践を通して、第1に、他教科・領域との関連を図った単元構成を図ることが、より文化的背景と関連づけ、学びを深めていくことにつながることが明らかになった。他教科・領域における地域への関心の高まりが、それぞれの学習経験に合わせて、音楽表現として深められていった。第2に、音楽的要素に着目した学びを体系的に各領域分野で行うことで、より文化的背景と関連づけ、学びが深まっていくことが明らかになった。漠然としたイメージから、文化的背景と関連づくことにより、より詳細なイメージ形成が行われ、さらには、教材に対する価値づけが行われていった。郷土の伝統音楽の文化的背景を知るのみならず、音楽的特質と関連付くことにより、自らの価値観の再構成を促し、「文化的背景への気付き」を深める手立てにもなっていった。
「郷土の伝統音楽」を教材としたとき、①他教科・領域と関連づけた単元構成、②音楽的要素のスパイラルな単元構成を図ることが、教材の特性の理解をより容易にし、子どもたち自ら学びを深めていくことになることが明らかになった。郷土の伝統音楽は、子どもたちが、これまでの学習経験を土台とし、自らの気付きを疑似体験や文化的背景と関連付けながら捉え、知覚・感受を深めていけるところに意義があるといえるのではないかと考える。今後の課題としては、本実践において明らかになったカリキュラム・マネジメントの視点をもって、新たな郷土の音楽の教材開発をおこなっていきたい。

報告書

(1件)
  • 2018 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2018

すべて 学会発表 (1件) 図書 (1件)

  • [学会発表] カリキュラム・マネジメントの視点からみる地域文化としての「郷土の伝統音楽」の意義2018

    • 著者名/発表者名
      椿本恵子
    • 学会等名
      日本音楽教育実践学会
    • 発表場所
      京都教育大学
    • 年月日
      2018-08-18
    • 関連する報告書
      2018 実績報告書
  • [図書] 生活と文化をつなぐ「郷土の音楽」の教材開発と実践2018

    • 著者名/発表者名
      小島律子編著(椿本一部執筆)
    • 総ページ数
      190
    • 出版者
      黎明書房
    • 関連する報告書
      2018 実績報告書

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公開日: 2018-04-23   更新日: 2020-03-17  

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