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地球システム的な見方・考え方を育成するカリキュラムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 18H00140
研究種目

奨励研究

配分区分補助金
審査区分 1180:教科教育学および初等中等教育学関連
研究機関広島大学

研究代表者

杉田 泰一  広島大学, 附属中学校, 教諭

研究期間 (年度) 2018
研究課題ステータス 完了 (2018年度)
配分額 *注記
340千円 (直接経費: 340千円)
2018年度: 340千円 (直接経費: 340千円)
キーワード地球システム的な見方・考え方 / カリキュラム / 地学基礎
研究実績の概要

地球システムは, 地球で起こっている自然の事物・現象を総合的に捉える中核的な概念であり, かつ, 持続可能な社会の形成者である生徒にとって, 地球環境の複雑な変化を「循環システムを伴う人間生活の場としての環境」として捉えるために習得すべき概念であると考えられる。しかし, 日本の理科教育において, 地球システムの扱いは十分とは言えない。本研究では, 持続可能な社会の形成に寄与できるシステム的な思考をもった研究者の育成, システム的な見方・考え方の概要を理解できる素養のある市民の育成を目指し, 地球システム的な見方・考え方を育成するカリキュラムの開発を試みた。
文献研究等により, まず, 学術的な地球システムの扱い, 戦後の日本理科教育における地球システムの扱いを整理し, 地球システム的な見方・考え方を定義し, その習得の意義を示した。次に, 地球システム的な見方・考え方の育成が, 平成29・30年告示の学習指導要領に示された3つの資質・能力の育成と整合することを示した。その上で, 小学校理科, 中学校理科, 高等学校地学基礎・地学それぞれの学習内容の構造等を整理し, 持続可能な社会の形成に寄与する観点から, 地学基礎において地球システム的な見方・考え方を育成するカリキュラムを開発することが有効であることを見いだし, 中学校理科との関連に留意して, 「太陽と人間」を軸に据えた, 3つのテーマ・9つの単元から成るカリキュラム案を作成した。
本カリキュラム案に基づく授業を試行するとともに, アースシステム教育の理解目標を質問指標とした質問紙調査, 地球システムの見方・考え方の習得を測る調査(試案)等を行い, 本カリキュラム案による学習が地球システム的な見方・考え方を育成する上で有効であることを確認した。
本カリキュラムは, 広島大学附属中・高等学校中等教育研究紀要にまとめてWeb上に公開する等, 地学以外を専門とする教員も広く活用できるようにした。

報告書

(1件)
  • 2018 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて 2019 2018 その他

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (2件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] 地学基礎における地球システム的な見方・考え方の育成2019

    • 著者名/発表者名
      杉田 泰一
    • 雑誌名

      広島大学附属中・高等学校中等教育研究紀要

      巻: 65 ページ: 53-67

    • NAID

      120006599298

    • 関連する報告書
      2018 実績報告書
  • [学会発表] 地学基礎の新たな単元構成と授業展開(2)2018

    • 著者名/発表者名
      杉田 泰一
    • 学会等名
      日本地学教育学会
    • 発表場所
      筑波大学
    • 年月日
      2018-08-25
    • 関連する報告書
      2018 実績報告書
  • [学会発表] 地学基礎における地球システム的な見方・考え方の育成2018

    • 著者名/発表者名
      杉田 泰一
    • 学会等名
      日本理科教育学会
    • 発表場所
      岩手大学
    • 年月日
      2018-08-04
    • 関連する報告書
      2018 実績報告書
  • [備考] 広島県高等学校教育研究会理科部会地学部秋季研究大会(2018年10月18日, 広島市立基町高等学校)において, 「地学基礎における地球システム的な見方・考え方の育成と新学習指導要領」を発表した。広島県高等学校教育研究会理科部会研究報告集58号において, 「新学習指導要領における地学基礎の新たな指導に向けた提案」を掲載した。

    • 関連する報告書
      2018 実績報告書

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公開日: 2018-04-23   更新日: 2020-03-17  

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