• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

重度知的障がいを伴う肢体不自由児が自己選択・決定を学べるワンタップ教材の開発

研究課題

研究課題/領域番号 18H00190
研究種目

奨励研究

配分区分補助金
審査区分 1200:教育工学関連
研究機関三重県立度会特別支援学校

研究代表者

北村 京子  三重県立度会特別支援学校, 教員

研究期間 (年度) 2018
研究課題ステータス 完了 (2018年度)
配分額 *注記
520千円 (直接経費: 520千円)
2018年度: 520千円 (直接経費: 520千円)
キーワード重度知的障がいを伴う肢体不自由児 / ワンタップ教材 / 自己選択・決定
研究実績の概要

本研究では、重度知的障がいを伴う肢体不自由児を対象に、自己選択・決定を学ぶことができるワンタップ教材の開発と教育実践を行った。対象児は、筋疾患のために机上で事物を操作することがきわめて困難である。そのため、指先だけで操作ができるようにタブレット端末を用いた。
まず、対象児の習得状況に応じて課題を設定することができ、子ども自身がワンタップの操作で、自己選択・決定して正解か不正解かを判別できるワンタップ教材アプリ「どーれかな? 」を開発した。ワンタップ教材アプリ「どーれかな? 」の特徴は以下の3点である。①iPadで撮った写真を素材にして、課題にすることができること、②対象児の習得状況に応じて2択から6択問題まで、選択肢を変更することができること、③課題の流れは、正解すると「○」の表示とチャイム、不正解すると「×」の表示とブザー音が出る。不正解すると再度同じ課題に戻り、全問正解するとファンファーレや好きな動画が登場する設定ができること、が挙げられる。
次に、教育実践を行い、その教材の有用性を検討した。その結果、①教材の素材を対象児の興味関心があるものにしたため、対象児は初回から意欲的に集中して取り組むことができた。②正解のチャイムや全問正解のファンファーレが鳴り、褒められることで対象児が達成感を得て、さらに課題に取り組みたいという意欲につながった。③対象児の習得状況に応じて教材の内容をカスタマイズできるので、対象児の課題の範囲を広げることができた。
本研究の成果は、ワンタップ教材をアプリにしたことで、①運動制限のある子どもの学習意欲が向上したこと、②教員が子どもの実態に合わせたオリジナル教材を作成しやすくなったことである。

報告書

(1件)
  • 2018 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて 2019 2018 その他

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (2件) (うち招待講演 1件) 備考 (2件)

  • [雑誌論文] 知的障害がある肢体不自由児が自己選択・決定する力を高めるワンタップ教材アプリの開発2019

    • 著者名/発表者名
      北村京子・菊池紀彦
    • 雑誌名

      三重大学教育学部研究紀要

      巻: 70 ページ: 351-355

    • NAID

      120006775157

    • 関連する報告書
      2018 実績報告書
  • [学会発表] 特別支援学校におけるワンタップ教材と授業実践2018

    • 著者名/発表者名
      北村京子
    • 学会等名
      第9回初任者研修「ICT活用」
    • 発表場所
      三重県総合教育センター(三重県)
    • 年月日
      2018-08-24
    • 関連する報告書
      2018 実績報告書
    • 招待講演
  • [学会発表] 特別支援学校におけるワンタップ教材と授業実践2018

    • 著者名/発表者名
      北村京子
    • 学会等名
      わたらい いきいき講座(ポスター発表)
    • 発表場所
      三重県立度会特別支援学校(三重県)
    • 年月日
      2018-07-27
    • 関連する報告書
      2018 実績報告書
  • [備考] 「障害児 笑顔に導く教材」『朝日新聞』(2019.9.26)、朝刊、三重13版、p.25に掲載された。

    • 関連する報告書
      2018 実績報告書
  • [備考] 「第36回インタビュー」『READY!』レディオキューブFM三重(2019.3.5)で紹介された。

    • 関連する報告書
      2018 実績報告書

URL: 

公開日: 2018-04-23   更新日: 2020-03-17  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi