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ヨウ素を学び地域や世界に目を向ける-かん水のヨウ素定量を行う高校

研究課題

研究課題/領域番号 18H00213
研究種目

奨励研究

配分区分補助金
審査区分 1210:科学教育関連
研究機関日本大学習志野高等学校

研究代表者

井上 みどり  日本大学習志野高等学校, 教員

研究期間 (年度) 2018
研究課題ステータス 完了 (2018年度)
配分額 *注記
530千円 (直接経費: 530千円)
2018年度: 530千円 (直接経費: 530千円)
キーワードヨウ素の定量実験 / かん水 / 文理融合型化学実験
研究実績の概要

高校化学実験室にある実験器具を使い, 授業内で短時間に実施できかつ文系志向の生徒にも興味がもてるヨウ素定量実験を開発した。既報では, 抽出溶媒に毒性の高い四塩化炭素を使用していたが, 生徒実験として実施する上で適当ではないと考え, より毒性の低い溶媒に変更することを検討した。各種溶媒の検討から, ヘキサンが本実験に適当であることが分かった。一方, ヘキサンを使用することで, 抽出の際分離が難しくなり, 誤差の要因となることから, 希硫酸による洗浄プロセスを追加した。また, 千葉県の特産物であるかん水の利用を検討した。かん水には高濃度の塩化物イオンや臭化物イオンが共存するため, それらがヨウ素の定量を妨害してしまうが, かん水を10倍に薄め, 酸化剤を調整することで, ヨウ素の選択的定量を可能にした。
本実験教材では, 高校化学では通常使用しない分光器による分光分析や振とう機・分液ロートによる溶媒抽出など発展的な内容も習得できるように心がけた。また, 実験に加え, 輸出統計を用い, ヨウ素の利用目的やヨウ素欠乏症について議論するパートも組み入れることにより, 文系志向の生徒にも興味・関心が持てるような教材とした。
高校3年生の授業で実施した結果, 日本がヨウ素の輸出国であることやヨウ素欠乏症が多くの国で発症する危険があることを生徒に学ばせることができた。さらにヨウ素欠乏症撲滅に日本が行える国際貢献について考えさせることができた。
授業後のアンケートには, 「特産物のかん水からできるヨウ素の重要性が分った。」「分光器や振とう機など機器が使えてよかった。」「ハロゲンの酸化力や溶媒抽出が分かった。」などと感想をもらい, 好評であった。

報告書

(1件)
  • 2018 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2018

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] ヨウ素を学び地域や世界に目を向ける-ヨウ素定量実験と輸出統計を使った文理融合教材の開発-2018

    • 著者名/発表者名
      井上みどり
    • 学会等名
      日本大学理工学部学術講演会
    • 発表場所
      日本大学理工学部駿河台1号館
    • 年月日
      2018-12-05
    • 関連する報告書
      2018 実績報告書

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公開日: 2018-04-23   更新日: 2020-03-17  

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