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ヒト及びマウス母乳中微量免疫関連成分含有量の解析

研究課題

研究課題/領域番号 18H00314
研究種目

奨励研究

配分区分補助金
審査区分 3110:農芸化学、生産環境農学、森林圏科学、水圏応用科学、社会経済農学、農業工学、獣医学、畜産学およびその関連分野
研究機関国立大学法人静岡大学

研究代表者

阿部 紗織  国立大学法人静岡大学, 技術部, 技術職員

研究期間 (年度) 2018
研究課題ステータス 完了 (2018年度)
配分額 *注記
530千円 (直接経費: 530千円)
2018年度: 530千円 (直接経費: 530千円)
キーワード母乳中免疫成分 / IL-7(Interleukin7) / TSLP(Thymic Stromal Limphopoietin)
研究実績の概要

新生児の胸腺の発達に関わる可能性のある母乳中免疫成分を調査することは、アレルギー疾患の治療や出生時低体重児の発育に役立つと考えられる。しかし、これまでの研究では、マウスとヒトの母乳中IL-7およびTSLP含有量については詳細な調査が行われていない。そこで、本研究では、マウスとヒトの母乳中IL-7およびTSLPの含有量を分析するとともに、CCL25を含めた3種の含有量の相関も検討した。
その結果、ヒトでは、TSLPは常乳と比べて初乳で高い濃度を示した。IL-7は、初乳と常乳で含有量の変化がみられなかった。また、IL-7、TSLPおよびCCL25の含有量の相関を検討したところ、初乳では各含有量に相関関係はみられなかったが、常乳では、IL-7とTSLPで正の相関傾向が認められた。そのため、ヒトの常乳では、IL-7とTSLPが互いの母乳への産生に関係している可能性が考えられた。
他方、マウスでは、IL-7は検出されなかった。TSLPは、初乳と常乳で含有量の変化がみられなかった。また、CCL25とTSLPの含有量の相関を検討した結果、初乳中のCCL25とTSLPとの間に正の相関関係が認められた。そのため、マウスでは、初乳中のCCL25とTSLPがそれらの母乳中産生に影響しあっていることが推察された。
さらに、以上の結果をヒトとマウスで比較すると、ヒトでは、母乳中TSLP含有量は初乳から常乳へ移行後、その含有量が低下し、IL-7は常乳へ移行後も含有量が低下しないことが判明した。それに対し、マウスでは、IL-7は母乳中に存在せず、TSLPは、初乳から常乳への移行後も含有量が変化しないことが明らかとなった。このことから、母乳中の微量免疫成分は、動物種によって、その含有量や経時的な変化が異なることが示唆された。

報告書

(1件)
  • 2018 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2018

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 母乳中CCL25含有量と新生児におけるアレルギー疾患発症との関連2018

    • 著者名/発表者名
      阿部 紗織
    • 学会等名
      日本フードファクター学会
    • 発表場所
      メルパルク京都
    • 年月日
      2018-09-07
    • 関連する報告書
      2018 実績報告書

URL: 

公開日: 2018-04-23   更新日: 2020-03-17  

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