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関節リウマチ患者におけるタクロリムスの体内動態および薬効の個人差要因の解析

研究課題

研究課題/領域番号 18H00420
研究種目

奨励研究

配分区分補助金
審査区分 3180:医療薬学関連
研究機関浜松医科大学

研究代表者

大城 隼也  浜松医科大学, 医学部附属病院, 薬剤師

研究期間 (年度) 2018
研究課題ステータス 完了 (2018年度)
配分額 *注記
530千円 (直接経費: 530千円)
2018年度: 530千円 (直接経費: 530千円)
キーワード関節リウマチ / タクロリムス / IL-6
研究実績の概要

関節リウマチに対してタクロリムス投与及びタクロリムスと生物学的製剤との併用投与患者より得られた血液検体を用い、タクロリムスの主要な薬物代謝酵素であるCYP3A5の遺伝子多型の解析を行った。加えてCYP3A5を発現するCYP3A5*1 carriers及びCYP3A5を全く発現しないCYP3A5*3/*3患者において、CYP3A活性を評価する指標として用いられる内因性物質である4β-ヒドロキシコレステロール(4β-OHC)及び25-水酸化ビタミンD(25-OH Vit D)の濃度測定を行い、血中におけるタクロリムス濃度及び代謝産物濃度との関連について検討を行った。
血中タクロリムス濃度は、CYP3A5*1 carriersに比べ、CYP3A5*3/*3患者において有意に高かった。一方でタクロリムスの代謝産物M1濃度はCYP3A5*3/*3患者で低い傾向にあったが、有意な差は認められなかった。代謝産物M2に関しては、両群で検出限界以下であった。
25-OH Vit D濃度を測定したところ、CYP3A5* carriersに比べ、CYP3A5*3/*3患者において低い傾向であったが、有意差は認められなかった。4β-OHCについても同様に有意差は認められなかった。加えてトシリズマブ投与群及び他生物学的製剤投与群における4β-OHC濃度及び25-OH Vit D濃度を比較したところ、トシリズマブ投与群では両者とも低値を示す傾向が認められたが、有意差はなかった。血清IL-6濃度についても同様に比較したところ、トシリズマブ投与群において高値を示す傾向が認められたが、こちらも有意差はなかった。
以上より、トシリズマブ投与により血清IL-6濃度やCYP3A活性が変化する可能性が示唆された。今後、症例数の拡大や併用薬等も含めた多変量解析を行うことで、より詳細な影響因子が明らかになると考えられる。

報告書

(1件)
  • 2018 実績報告書

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公開日: 2018-04-23   更新日: 2020-03-17  

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