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呼吸器疾患におけるエイコサノイドの高感度測定法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 18H00447
研究種目

奨励研究

配分区分補助金
審査区分 3190:生体の構造と機能、病理病態学、感染・免疫学およびその関連分野
研究機関信州大学

研究代表者

堀 敦詞  信州大学, 医学部附属病院, 臨床検査技師

研究期間 (年度) 2018
研究課題ステータス 完了 (2018年度)
配分額 *注記
510千円 (直接経費: 510千円)
2018年度: 510千円 (直接経費: 510千円)
キーワード呼吸器疾患 / 質量分析法 / 脂質メディエーター
研究実績の概要

アラキドン酸(ω6系脂肪酸 : AA)やエイコサペンタエン酸(ω3系脂肪酸 : EPA)、ドコサヘキサエン酸(ω3系脂肪酸 : DHA)は、炎症性脂質のプロスタグランジン、ロイコトリエンや抗炎症性脂質のレゾルビンなどの生理活性の強い脂質メディエーター(エイコサノイド)の前駆物質である。本研究では、呼吸器疾患を中心に、これら前駆物質の脂肪酸プロファイルとエイコサノイドの関連を検討するため、血液及び気管支肺胞洗浄液(BALF)におけるエイコサノイドの高感度かつ臨床検査に応用可能な分析法の構築を目的として実施した。
今回の研究では、エイコサノイドの起点となるAA、EPAおよびDHAをガスクロマトグラフィー質量分析(GCMS)により測定した。抽出した血清脂質を濃縮遠心で濃縮することで、血清50 μLという極微量から高感度に測定ができた。また、AAやEPAなどのエイコサノイド前駆物質を含むリン脂質をBALF 25μLからエレクトロスプレーイオン化質量分析(ESI MS)により高感度に測定できた。呼吸器・感染症・アレルギー内科との共同研究によりサルコイドーシスとIgG4関連呼吸器疾患のBALF中のホスファチジルコリン(PC)とリゾホスファチジルコリン(LPC)を測定し、IgG4関連呼吸器疾患で4種類のPC分子種がサルコイドーシスに比べて低値であることを見出した。この4種類の中にはエイコサノイドの起点となる脂肪酸も含まれることが推定された。さらに、酵素免疫測定法によりエイコサノイドの1つであるプロスタグランジンE2を測定したが、サルコイドーシスとIgG4関連疾患では検出感度以下であった。現在、固相カラム抽出法を用いたより高感度なエイコサノイド分析法の構築と、液体クロマトグラフィー質量分析による多種類のエイコサノイドの分析法の構築を検討している。

報告書

(1件)
  • 2018 実績報告書

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公開日: 2018-04-23   更新日: 2020-03-17  

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