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薬剤感受性試験変法の他菌種Small-Colony Variantsへの応用

研究課題

研究課題/領域番号 18H00460
研究種目

奨励研究

配分区分補助金
審査区分 3190:生体の構造と機能、病理病態学、感染・免疫学およびその関連分野
研究機関信州大学

研究代表者

堀内 一樹  信州大学, 医学部附属病院, 臨床検査技師

研究期間 (年度) 2018
研究課題ステータス 完了 (2018年度)
配分額 *注記
410千円 (直接経費: 410千円)
2018年度: 410千円 (直接経費: 410千円)
キーワードThymidine dependent Small-Colony Variants / 薬剤感受性試験 / 耐性菌判定
研究実績の概要

Thymidine dependent Small-Colony Variants(TD-SCVs)はその栄養要求性のため薬剤感受性試験を行うことが困難であったが、我々は、Staphylococcus aureus TD-SCVsにおいて、薬剤感受性試験用培地に最終濃度10 μg/mLチミジンを添加して検査することで耐性菌判定が可能であることを報告した。本研究では、この感受性試験方法が、他菌種においても有用であるか否か確認するため、別菌種SCVsの同定と薬剤耐性遺伝子の有無を確認し、上記の薬剤感受性試験を行った。
対象としたEnterococcus faecalis TD-SCVs 7株はすべてvanAおよびvanBを保有しない株であった。一方、対象としたEscherichia coli TD-SCVs 8株のうち、3株はESBL産生遺伝子を保有する株であった。精度管理株(E. faecalis ATCC29212及びE. coli ATCC25922)を対象とした薬剤感受性試験では、チミジンの添加によりSulfamethoxazole/Trimethoprim合剤を除く抗菌薬について感受性の変化は見られず、チミジンの添加がMIC値に影響を与えることはないと考えられた。通常の薬剤感受性試験方法では、発育不良あるいは自然耐性を反映しない結果になっていたE. faecalis TD-SCVsは、チミジンを添加することにより全ての株で感受性判定が可能となり、セフェム系抗菌薬やクリンダマイシンヘの自然耐性も反映した。同様に、E. coli SCVs も全ての株が発育し、ESBL産生遺伝子を持つ3株はESBL産生と判断できる感受性パターンを示した。以上より、最終濃度10μg/mLのチミジンを添加した薬剤感受性試験方法は、S. aureus TD-SCVs以外の菌種にも有用と考えられる。

報告書

(1件)
  • 2018 実績報告書

URL: 

公開日: 2018-04-23   更新日: 2020-03-17  

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