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体育授業及び陸上競技大会における光刺激装置の活用

研究課題

研究課題/領域番号 18H00516
研究種目

奨励研究

配分区分補助金
審査区分 3250:スポーツ科学、体育、健康科学およびその関連分野
研究機関筑波大学

研究代表者

岡本 三郎  筑波大学, 附属聴覚特別支援学校, 教員

研究期間 (年度) 2018
研究課題ステータス 完了 (2018年度)
配分額 *注記
340千円 (直接経費: 340千円)
2018年度: 340千円 (直接経費: 340千円)
キーワード聴覚障害 / 光刺激装置 / 運動
研究実績の概要

1. 研究目的 聴覚障害児童生徒は聴覚から得られる情報に制限があるため、動作中に笛や掛け声の合図だけではポイントとなる動きに気づかせることは難しい。そこで光刺激装置を開発し、(1)授業や部活動ではポイントとなる動きの動作中に光らせ、動きに対する意識付けを試みた。(2)陸上競技大会のフライング伝達装置として使用し、クラウチングスタートを行う短距離選手がフライングの判定に気づかず競技審判が止めるまで走り続けることを無くし、レースに集中できる環境づくりを試みた。
2. 研究方法 (1)今回は中・高等部のバレーボール部を対象に使用。ポイントとなる動きができた時に光刺激装置を作動させた。使用後に生徒17名、教員5名にアンケート調査を行った。(2)光刺激装置を100m、200m、400mの1レーン及び8レーンの外側に3台ずつ設置。関東、九州、全国の各聾学校陸上競技大会で使用。大会に出場した選手53名(15校)にアンケート調査を行った。
3. 成果とまとめ (1)ポイントとなる具体的な動きができた時に光刺激装置を作動させることを生徒には事前に十分に理解させることが重要である。生徒は、光った時の姿勢や動きを再確認し、光らない場合は生徒同士で積極的にアドバイスし合い、他者の動きを自分に置き換えて確認する様子が見られる等、学習内容の定着を促すことができた。また練習を止めて動きの確認をする時間も省け、効率的な練習環境を作ることができた。(2)陸上競技大会ではこの装置があることで、選手は躊躇なくスタートし(46名(86.7%)が安心してスタートできたと回答)、装置の有効性が確認された。今後も大会で使用し、より多くの選手に認知され、この装置が聾学校陸上競技大会の標準設備としたい。なお、2019年3月14日にエストニアで開催された世界ろう室内陸上競技選手権大会で使用し海外でも同じような評価を得ることができた。

報告書

(1件)
  • 2018 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2019 2018 その他

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] 聴覚障害生徒の運動部活動及び陸上競技大会における光刺激装置の活用について2019

    • 著者名/発表者名
      岡本 三郎
    • 雑誌名

      筑波大学附属聴覚特別支援学校紀要

      巻: 41 ページ: 44-48

    • 関連する報告書
      2018 実績報告書
  • [学会発表] 聴覚障害児童生徒の体育授業及び陸上競技大会における光刺激装置の活用について2018

    • 著者名/発表者名
      岡本 三郎
    • 学会等名
      第52回全日本聾教育研究大会(北海道大会)
    • 発表場所
      会議・研修施設ACU(北海道)
    • 年月日
      2018-10-05
    • 関連する報告書
      2018 実績報告書
  • [備考] 筑波大学人間系インクルーシブ教育システム開発リサーチユニット 筑波大学特別支援教育連携推進グループ 特別支援教育研究セミナー、研究交流ポスターセッション、ポスター発表「聴覚障害生徒の運動部活動及び陸上競技大会における光刺激装置の活用について」、2019年3月27日、筑波大学附属中・高等学校桐陰会館(東京都)

    • 関連する報告書
      2018 実績報告書

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公開日: 2018-04-23   更新日: 2020-03-17  

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