• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

メニーコアCPUに適した並列幾何マルチグリッド前処理付きCG法に基づく人体内電流解析

研究課題

研究課題/領域番号 18H00541
研究種目

奨励研究

配分区分補助金
審査区分 4110:情報科学、情報工学、人間情報学、応用情報学およびその関連分野
研究機関宮崎大学

研究代表者

相川 勝  宮崎大学, 工学部, 技術専門職員

研究期間 (年度) 2018
研究課題ステータス 完了 (2018年度)
配分額 *注記
530千円 (直接経費: 530千円)
2018年度: 530千円 (直接経費: 530千円)
キーワード電流密度解析 / SPFD法 / 幾何マルチグリッド法
研究実績の概要

感電死傷事故防止に向け、人体内の電流経路の詳細を明らかにすることを目的として、CTおよびMRIにより取得した人体数値データを直接用いる数値解析手法の検討が進められている。しかし共役勾配法による線形方程式の反復解法において膨大な計算量を必要とすることや、悪収束性の観点から計算が困難である。そこで本研究では、Scaler Potential Finite Deference : SPFDに基づく人体内の数値電流密度解析の高性能化を目的として並列幾何マルチグリッド法を実装し収束性改善を試みる。
SPFD法を用いた数値人体モデルの離散化として、数値人体モデルのボクセルの重心に設置されたノードにキルヒホッフの電流則とオームの法則を用いて電圧Vを未知数とする方程式を適用することで全ノードの未知数Vによる大規模連立方程式を作成し解析対象とした。幾何マルチグリッド法の実装は、ボクセルの再分割で得られる2レベルのマルチグリッドを再帰的に多段階に適用するV-Cycleマルチグリッドで作成した。粗いグリッドの作成には、数値人体モデルを構成する1辺2mmのボクセルに対して、ボクセル幅を2倍にすることで構築し、SPFD法で用いる各グリッドの導電率は粗いグリッドに対応する細かいグリッド上の導電率の平均値を用いた。幾何マルチグリッド法のスムーザーとして用いるガウスザイデル法の並列化としてマルチカラーオーダリングを適用した。さらにメニーコアCPU環境への最適化としてOpenMPによる並列化を施した。
性能評価として成人男性数値人体モデル(1辺2mmのボクセル約800万個)を用いて、メニーコア計算機(Core数 : 64)上で実験を行い、従来手法であるブロックICCG法と比較して収束履歴を急峻に落とすことができた。さらに計算時間を約7割近く削減させることができた。これにより高い性能改善結果を得られることを確認した。

報告書

(1件)
  • 2018 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2018

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 静電界シミュレーションによる太陽光発電モジュール・セルの電位分布推定手法の基礎検討2018

    • 著者名/発表者名
      相川勝、沼田昂大、西岡賢祐、武居周
    • 学会等名
      平成30年度電気・情報関係学会九州支部連合大会
    • 発表場所
      大分大学(大分)
    • 年月日
      2018-09-27
    • 関連する報告書
      2018 実績報告書

URL: 

公開日: 2018-04-23   更新日: 2020-03-17  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi