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土壌細菌を利用したクスノキの落ち葉の堆肥化法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 18H00554
研究種目

奨励研究

配分区分補助金
審査区分 4120:環境解析評価、環境保全対策およびその関連分野
研究機関京都府立南陽高等学校

研究代表者

秋田 薫  京都府立南陽高等学校, 教員

研究期間 (年度) 2018
研究課題ステータス 完了 (2018年度)
配分額 *注記
530千円 (直接経費: 530千円)
2018年度: 530千円 (直接経費: 530千円)
キーワード落ち葉 / クスノキ / 堆肥化
研究実績の概要

クスノキの落ち葉は肉厚で樹脂分も多く、一般的に堆肥化には不向きとされている。本研究では、校内で回収されたクスノキの落ち葉の有効利用を目的として、以下の2つの内容に取り組んだ。
1. クスノキの落ち葉を効率的に分解できる土壌細菌の探索
クスノキの落ち葉の細断物とクスノキの根元から採集した土壌をプラスチックチューブ内で混合し、36℃(実験室内のインキュベーター)で2ヶ月間、適宜、水を補給しながら保温した。さらに、その一部を新たな落ち葉の細断物と混合し、保温を継続すること(集積培養)によって、クスノキの落ち葉を効率的に分解できる土壌細菌の濃縮を試みた。3ヶ月後、サンプルの一部をLB寒天培地に塗布した結果、数多くのコロニーが形成され、一部の細菌が増殖していることが確認できた。
2. クスノキの落ち葉の堆肥化実験
堆肥作製バック(92L)に落ち葉(校内の清掃活動にて集められた落ち葉 : クスノキ以外の落ち葉も含む)を充填し、屋外にて堆肥作製を開始した。落ち葉を充填した堆肥バック(バック1~3)を準備した後、バック1には液体培養したクスノキの根元由来の土壌細菌(集積培養によって得られた土壌細菌)を、バック2には液体培養した納豆菌を、それぞれ加えた。納豆菌は、集積培養した土壌細菌との比較を行う目的で使用した。また、対照実験として、バック3には同量の水のみを加えた。その後、落ち葉が乾燥しないように定期的に水の補給、切り返し、発酵促進剤と米ヌカの追加を行った。6ヶ月後、堆肥バック内の腐葉土の体積を比較した結果、クスノキの根元由来の土壌細菌を加えたバック1では対照実験のバック3と比較して、約20%の減少が認められた。この結果は集積培養にて濃縮された細菌が落葉の分解を促進させていることを示唆している。現在、クスノキの落ち葉の割合が90%以上のサンプルを用いて、堆肥化を継続している。

報告書

(1件)
  • 2018 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 備考 (1件)

  • [備考] 京都府立南陽高等学校・附属中学校 自然科学部ホームページ

    • URL

      http://www.kyoto-be.ne.jp/nannyou-hs/mt/school_life/club/club-c9/

    • 関連する報告書
      2018 実績報告書

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公開日: 2018-04-23   更新日: 2020-03-17  

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