研究課題/領域番号 |
18H00602
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分01010:哲学および倫理学関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
井上 彰 東京大学, 大学院総合文化研究科, 教授 (80535097)
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研究分担者 |
秦 正樹 京都府立大学, 公共政策学部, 准教授 (10792567)
若松 良樹 学習院大学, 法務研究科, 教授 (20212318)
清水 和巳 早稲田大学, 政治経済学術院, 教授 (20308133)
坂本 治也 関西大学, 法学部, 教授 (30420657)
善教 将大 関西学院大学, 法学部, 教授 (50625085)
宇田川 大輔 阪南大学, 経済学部, 准教授 (60434221)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
15,340千円 (直接経費: 11,800千円、間接経費: 3,540千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2019年度: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2018年度: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
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キーワード | 実験政治哲学 / 政治哲学 / 倫理学 / 正義論 / 平等論 / サーベイ実験 |
研究成果の概要 |
本研究では視点が一人称から二人称、あるいは三人称的観点へと変化したとき、人びとの評価的判断がどのように変化するのか、そして、その変化と正義と道徳が独自に有すると思しき領域に関する議論の妥当性を、多様でかつ大きいサイズのサンプルが得られるサーベイ実験により検証した。 そのうえで、上記実験によって得られた知見が政治哲学にいかなる含意を与えるのかについて考察をおこなった。その成果は、哲学・倫理学系や政治学系の学会にて報告しつつ、共著で論文を執筆し、国内外の査読付き学術誌・アンソロジー(主として英語によるもの)に投稿・寄稿し、多くの論考を公刊することで発表することができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の成果は、政治哲学の論争に一定の視座を提供しうる経験的基盤を、一般の人を被験者とするサーベイ実験によって明らかにし、これまでにない新たな政治哲学的知見を提供するものであった。それにより、純粋理論上の判断と実際の人びとの判断を架橋することができ、われわれがコミットしうる正義と道徳についての再定位を図ることができた。すなわち、単なる理想的な空理空論としてではなく、「地に足の着いた」正義や平等のあり方を示すことができた。
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