研究課題/領域番号 |
18H00604
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分01010:哲学および倫理学関連
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
伊勢田 哲治 京都大学, 文学研究科, 准教授 (80324367)
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研究分担者 |
大西 勇喜謙 総合研究大学院大学, 先導科学研究科, 講師 (50793155)
野内 玲 信州大学, 医学部, 助教(特定雇用) (60757780)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
7,930千円 (直接経費: 6,100千円、間接経費: 1,830千円)
2020年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2019年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2018年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 科学哲学 / 科学的実在論 / 道具主義 / 深層学習 / 視覚的表象 |
研究成果の概要 |
本研究は、科学哲学の重要問題として現在も論争が続く科学的実在論論争の過去・現在・未来について「現代の科学的実在論論争の再検討」、「過去の科学哲学における実在をめぐる論争の掘り起こし」、「今後の科学的実在論争の姿についての提案」という三つのテーマにそって検討をすすめてきた。第一のテーマについては、科学哲学系学術誌に掲載された実在論論争の論文テーマを調査し、当該論争と科学哲学一般の議論の影響関係を実証的に明らかにした。第二のテーマについては、特に1940年代から60年代の論争の変遷を追い、概要を明らかにした。第三のテーマについては深層学習技術との関わりで科学的実在論論争の将来について考察を行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の学術的意義としては、これまで文脈化されてこなかった科学的実在論論争をさまざまな観点から文脈化し、論争の意義や将来の方向性について考える基盤を形成したことが挙げられる。論争のただ中にある哲学者たちにとっては、科学的実在論論争は無時間的な論争に感じられるが、内容が時代背景によって大きく変遷していることを知ることで論争を多面的に捉え直すことが可能になる。 本研究の社会的意義としては、実在をめぐって社会で行われるさまざまな議論において、科学的実在論論争の知見を生かすために必要な注意事項が明らかになった点が挙げられる。
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