研究課題/領域番号 |
18H00609
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分01020:中国哲学、印度哲学および仏教学関連
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
小野 基 筑波大学, 人文社会系, 教授 (00272120)
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研究分担者 |
蜷川 祥美 岐阜聖徳学園大学短期大学部, その他部局等, 教授 (60310661)
稲見 正浩 東京学芸大学, 教育学部, 教授 (70201936)
師 茂樹 花園大学, 文学部, 教授 (70351294)
後藤 康夫 龍谷大学, 公私立大学の部局等, 研究員 (90537052)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
13,000千円 (直接経費: 10,000千円、間接経費: 3,000千円)
2021年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2020年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2019年度: 4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2018年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
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キーワード | 因明正理門論 / ディグナーガ / インド仏教論理学 / 因明 / 過類 / 集量論 / 『因明正理門論』 / 因明入正理論 / 日本近世因明文献 / 日本古写経 / 『集量論』第6章 |
研究成果の概要 |
仏教論理学者ディグナーガ(5-6世紀)の『因明正理門論』は古代インドの論理学を集大成したインド思想史上の画期的著作であり、漢訳され東アジアにも伝えられた。だが彼の論理学を後継者が略述した『因明入正理論』に比べ、『因明正理門論』の東アジアにおける受容は順調に進んだとは言えず、その解釈史にも不明な点が多い。本研究は、この典籍の東アジアにおける受容と解釈の歴史の一側面を、最新資料に依拠した梵文原典の推定に基づく内容理解、古代中世の東アジアの学者達が残した同書への言及の網羅的蒐集、最近再発見された日本古代の同書の註釈書の解読、江戸期に書かれた日本人学者達の註釈書の蒐集と整理を通じて、明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
5-6世紀のインドで活躍した仏教徒の著名な論理学者ディグナーガ(陳那)の『因明正理門論』という書物は、インド哲学史上の画期的な著作であったが、7世紀に大翻訳家・玄奘三蔵の手で漢訳され、中国や日本の思想界にも伝えられた。本研究は、いまだその詳細が殆ど解明されていない、この書物の東アジアにおける受容と解釈の歴史を、最新資料に基づく同書の梵文原典の再構成や、日本古代の未だ知られざる註釈書の解読、そして江戸期に書かれた日本人僧侶たちの註釈書の蒐集と整理を通じて解明し、世界の思想史とも深く繋がる東アジア仏教史の興味深い一断面を社会に知らしめることを目的とする。
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