研究課題/領域番号 |
18H00610
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分01020:中国哲学、印度哲学および仏教学関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
高橋 晃一 東京大学, 大学院人文社会系研究科(文学部), 准教授 (70345239)
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研究分担者 |
根本 裕史 広島大学, 人間社会科学研究科(文), 教授 (00735871)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
12,350千円 (直接経費: 9,500千円、間接経費: 2,850千円)
2020年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2019年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2018年度: 5,460千円 (直接経費: 4,200千円、間接経費: 1,260千円)
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キーワード | 唯識 / 阿毘達磨集論 / カダム全集 / 瑜伽行派 / インド仏教 / チベット仏教 / カダム全書 / XML / アビダルマ |
研究成果の概要 |
インド仏教の瑜伽行唯識派の文献『阿毘達磨集論』に対する『カダム全集』所収のチベット撰述注釈書について、XMLを利用して構造を分析できる電子テキストを構築した。『カダム全集』は2006年から2016年にかけて刊行された新出資料であり、その中に『阿毘達磨集論』に対する11本の注釈が収録されている。これらのうち、特に重要と思われる2点について電子テキストを作成し、また同時に内容の分析を試みた。その結果、これらの資料がチベット仏教、インド仏教の理解に資するものであることを、具体的に示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
インド仏教の唯識思想に関する文献『阿毘達磨集論』に対する『カダム全集』所収のチベット撰述注釈書に関して、XMLにより構造を分析できる電子テキストを構築した。その成果を2018年9月に東京で開催された国際学会TEI 2018において、報告したほか、『『阿毘達磨集論』の伝承-インドからチベットへ、そして過去から未来へ―』と題して、2021年3月に出版した。この書籍は専門性の高い資料を扱ってはいるが、これからインドやチベットの仏教を学ぼうとする人向けに、チベット語仏教文献の電子化に伴う課題と、『カダム全集』所収の『阿毘達磨集論』の注釈に見られるいくつかの重要な論点をわかりやすく解説したものである。
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