研究課題/領域番号 |
18H00620
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分01040:思想史関連
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研究機関 | 金城学院大学 |
研究代表者 |
張 小鋼 金城学院大学, 文学部, 教授 (60267838)
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研究分担者 |
長尾 伸一 名古屋大学, 経済学研究科, 名誉教授 (30207980)
坂本 貴志 立教大学, 文学部, 教授 (10314783)
伊東 貴之 国際日本文化研究センター, 研究部, 教授 (20251499)
川島 慶子 名古屋工業大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (20262941)
玉田 敦子 中部大学, 人文学部, 教授 (00434580)
橋本 周子 関西学院大学, 国際学部, 准教授 (30725073)
逸見 竜生 新潟大学, 人文社会科学系, 教授 (60251782)
隠岐 さや香 東京大学, 大学院教育学研究科(教育学部), 教授 (60536879)
小関 武史 一橋大学, 大学院言語社会研究科, 教授 (70313450)
染谷 智幸 茨城キリスト教大学, 文学部, 教授 (90316498)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
17,030千円 (直接経費: 13,100千円、間接経費: 3,930千円)
2021年度: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2020年度: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2019年度: 4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2018年度: 5,720千円 (直接経費: 4,400千円、間接経費: 1,320千円)
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キーワード | 比較思想史 / 東西比較 / 18世紀研究 / 近代思想史 / 近世東アジア史 / 科学史 / 文化史 / 社会史 / 清朝 / 啓蒙思想史 / 東アジア / 近代思想 / 啓蒙 / 共時性 / 18世紀 / 啓蒙思想 / 日本思想史 / 中国思想史 / 社交性 / 風俗(マナーズ) / 社中(ソサエティ) / 風雅(テイスト) / ソサエティ / マナー / 風雅 |
研究成果の概要 |
本研究では西洋近代の生成期と考えられてきた18世紀を、ヨーロッパと東アジアの同時代性の点から検討し、18世紀の知識・思想・文化に以下の点で共通した動向がみられることを明らかにした。それらは①技術的、科学的知識の共有と流通、②社交性と趣味の洗練、③商業出版の興隆と社会内の知的ネットワークの発展による公的言説圏の拡大④国境を越えた文芸共和国の成立などである。これらの現象は、欧米での文化史的、社会史的啓蒙研究が明らかにしてきた諸事象に対応している。18世紀の東アジアと西洋には、交流と相互の影響にとどまらず並行した文化的、学術的、社会的発展があった。そのことはユーラシアの近世の概念を示唆している。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の成果はグローバル・ヒストリーによる近世東アジア地域経済の研究に対応して、18世紀を中心とした西洋と東アジアの社会的、文化的、思想史的展開に、ある種の共通性があることを示している。前世紀中葉までの研究では、啓蒙は普遍史的意義を持つヨーロッパ近代の形成期ととらえられており、その文脈の中で、19世紀や20世紀のアジアにおける啓蒙が議論されてきた。本研究が明らかにした18世紀東アジアと西洋の同時代性は、世界史の時代区分を含む、近世、近代の思想史、歴史の大きな見直しに結びつくことが期待できる。
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