研究課題/領域番号 |
18H00637
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分01070:芸術実践論関連
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研究機関 | 沖縄県立芸術大学 |
研究代表者 |
小西 潤子 沖縄県立芸術大学, 音楽学部, 教授 (70332690)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
7,020千円 (直接経費: 5,400千円、間接経費: 1,620千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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キーワード | 沖縄 / 三線 / 製作 / 生態音楽学 / 応用音楽学 / 民族音楽学 / 三線製作 / 生態学的音楽学 / 音楽文化の持続可能性 / 音楽生態学 / 楽器 / 沖縄県 / 楽器製作 / 黒木 / 地域文化 / 伝統工芸品 |
研究成果の概要 |
沖縄県内の三線製作現場は、棹材の黒木の枯渇や製造技術伝承の危機という課題を抱える。本研究では、沖縄県三線製作事業協同組合や「くるちの杜100年プロジェクト in 読谷実行委員会」の取り組みを調査すると共に、和・洋楽器の製作・販売業者、楽器専門誌出版社、国内外の生態環境保全のプロジェクト先行事例等の情報収集をした。これらの資料や情報を国内外の研究者との共同研究によって分析考察し、国内外の学会等での口頭発表、レクチャー&コンサート、映像制作、論文等の執筆を通じて広く周知し、長期的かつ持続可能性を見据えての課題解決に向けて、生態音楽学的な実践研究の方法論を示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ローカルな楽器製作者は、材料枯渇や低価格の海外産楽器普及に伴う製造技術伝承の危機に瀕している。さまざまな自然の素材で製作し、文化的な音表現を行う楽器は、生物多様性や文化の持続性に支えられているため、その存在自体が地球規模の環境問題のバロメーターでもある。本研究は、沖縄県内の三線製作を対象とし、従来の民族音楽学では扱ってこなかった音楽、文化、自然環境の複合的な問題を扱う生態音楽学 ecomusicology という新しい学問領域における実践的な方法論を示したことに学術的意義がある。同時に、地域に密着した応用民族音楽学研究であり、地場産業の活性化と新たな価値づけという点で、社会的意義がある。
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