研究課題/領域番号 |
18H00644
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02010:日本文学関連
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研究機関 | 愛知県立大学 |
研究代表者 |
中根 千絵 愛知県立大学, 日本文化学部, 教授 (80326131)
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研究分担者 |
龍澤 彩 金城学院大学, 文学部, 教授 (00342676)
小助川 元太 愛媛大学, 教育学部, 教授 (30353311)
鈴木 彰 立教大学, 文学部, 教授 (40287941)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
17,030千円 (直接経費: 13,100千円、間接経費: 3,930千円)
2021年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2020年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2019年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2018年度: 3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
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キーワード | 文化としての武 / 17世紀 / 尾張藩 / 17世紀 |
研究成果の概要 |
歴史学・文学・美術史学など、 様々な視点から屏風・絵巻形式で数多く製作された合戦図(展覧会出陳作品を中心とする)の読み解きをしてきたが、その延長上で17世紀の合戦図の特徴を多角的に明らかにするための方法論を開拓することができた。 また、永青文庫の奈良絵本『太平記』は、これまで収集したものの中でもっとも絵の多い本であるが、この本の絵を調査した成果をフルカラーの絵と解説を付して出版した。この本は、江戸時代の諸藩の文物に大きな影響を与えた『太平記』と関連の軍記物語の絵との関係性を今後明らかにしていくための基礎的な資料である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまで、中世文学と武的価値観との関係といえば、主に実際の戦いに関わる作品を通して研究が進められてきた。しかし、その時代が終わったあとに継承され、新たに創造された〈武〉を表象する認識や文物については、充分に把握されたとは言い難い状況にある。そこで、本研究では「文化としての〈武〉」という観点から、中世の〈武〉と関わってきた物語や品物、認識等が、近世的な価値体系の中でどのように再編されていったのかを、中世から近世への過渡期となる17世紀の政治的・文化的諸状況を踏まえつつ解き明かしていった。地域や社会的立場を異にする藩を取りあげ、合戦図の実態を比較検討する事例研究を通して、新たな分析軸を提示した。
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