研究課題/領域番号 |
18H00657
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02050:文学一般関連
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
平石 典子 筑波大学, 人文社会系, 教授 (20293764)
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研究分担者 |
ヨコタ村上 孝之 大阪大学, 大学院人文学研究科(言語文化学専攻), 准教授 (00200270)
山中 由里子 国立民族学博物館, 人類文明誌研究部, 教授 (20251390)
SEN RAJLAKHI (センラージ・ラキ) 同志社大学, 研究開発推進機構, 嘱託研究員 (20795611)
加藤 百合 筑波大学, 人文社会系, 教授 (50326815)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
16,380千円 (直接経費: 12,600千円、間接経費: 3,780千円)
2021年度: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2019年度: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2018年度: 5,460千円 (直接経費: 4,200千円、間接経費: 1,260千円)
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キーワード | 比較文学 / 現代文学・文化 / ポップ・テクスト / 対話的発展 / 国際研究者交流 |
研究成果の概要 |
本研究は、日本の文化テクストが海外の文化との相互刺激のもとに、グローカルな形で発展していくさまを比較文学の視点から精緻に分析・考察するものであった。検証の結果、日本のポップ・テクストの表現手法が、海外において新しい表現や、メディアやジャンルを超えて新たなナラティブの創出と関わっていることを明らかにした。また、文字情報以外の視覚や聴覚、触覚というものにも同時に訴えるポップ・テクストは、異なる分野を融合させた作品の生成にも貢献しており、文化の対話の一つの形式として様々な地域において文化の高級/低俗という枠組みを壊し、文化格差をも再編しながら、新しい価値観を生み出していることを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、グローバリゼーション理論や翻訳理論、物語消費、データベース消費モデルなどを援用しながらも、日本のポップ・カルチャーが生んだテクストを触媒として、西洋近代を基盤に形成されてきたものを脱構築する新たな文化が海外でどのように生み出されているのか、というところに焦点を当てた研究であり、既存の内外の研究とは一線を画するものであった。ポップ・テクストが文化間の対話と発展にどのように貢献しているのかを解明した本研究の成果は、世界における日本文学・文化の定位と、現代文化における普遍とは何か、という問題の探求にもつながり、文学・文化研究に貢献するとともに、日本文化の発信力強化への提言ともなると考える。
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