研究課題/領域番号 |
18H00701
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分03010:史学一般関連
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
木戸 衛一 大阪大学, 大学院国際公共政策研究科, 教授 (70204930)
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研究分担者 |
市川 浩 広島大学, 人間社会科学研究科(総), 教授 (00212994)
高橋 博子 奈良大学, 文学部, 教授 (00364117)
和田 喜彦 同志社大学, 経済学部, 教授 (10326514)
北村 陽子 名古屋大学, 人文学研究科, 准教授 (10533151)
中尾 麻伊香 長崎大学, 原爆後障害医療研究所, 助教 (10749724)
佐藤 温子 青山学院大学, 法学部, 准教授 (20748264)
竹本 真希子 広島市立大学, 付置研究所, 准教授 (50398715)
川口 悠子 法政大学, 理工学部, 准教授 (60612116)
小島 智恵子 日本大学, 商学部, 教授 (70318319)
山本 昭宏 神戸市外国語大学, 外国語学部, 准教授 (70644996)
友次 晋介 広島大学, 平和センター, 准教授 (90622019)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
16,380千円 (直接経費: 12,600千円、間接経費: 3,780千円)
2020年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2019年度: 5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2018年度: 7,800千円 (直接経費: 6,000千円、間接経費: 1,800千円)
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キーワード | 核の軍事利用 / 核の平時利用 / 市民運動 / 核爆弾 / 核エネルギー / 核物質 / 政治文化 / 核 / 放射線 / 軍事利用 / 平時利用 / 放射性物質 / 核兵器 / 原子力発電 / ウラン採掘 / 核廃棄物 / 核発電 |
研究成果の概要 |
本プロジェクトは、当初からその研究成果を、福島原発事故10周年を目途に書籍の形で発表することを目指していたが、研究分担者全員のみならず外部研究者の論考ないし補論を得て、研究代表者の共編著『核と放射線の現代史―開発・被ばく・抵抗』(昭和堂、2021年)を上梓することができた。コロナ禍のために書評会を組織することは叶わなかったが、オンライン学会で本プロジェクト参加者が同書に関わる報告を行い、最終年度には研究代表者が国内外で対面式で本書に関する意見交換を行うことができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
放射性物質を利用して軍事的優位や経済的繁栄を図ろうとする国家政策と、それに伴う被害への向き合い方、さらにはこの問題に対する市民社会の動きを政治文化の次元に掘り下げて比較分析した本共同研究は、目に見えない存在である放射性物質への問題関心が、いわゆる文系の特に外国研究において薄らぎつつある傾向に抗い、核エネルギーとエコロジーに関する人文社会科学・歴史学研究の先端を切り開いた。それは、これまで科学技術の「進歩」や経済「発展」を信じて疑わなかった年長世代の自己責任を問い、気候正義と社会的公正を求める若い世代への社会的メッセージとなっている。
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