研究課題/領域番号 |
18H00712
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分03020:日本史関連
|
研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
春田 直紀 熊本大学, 大学院人文社会科学研究部(文), 教授 (80295112)
|
研究分担者 |
佐藤 雄基 立教大学, 文学部, 教授 (00726573)
薗部 寿樹 山形県立米沢女子短期大学, その他部局等, 教授 (10202144)
小川 弘和 熊本学園大学, 経済学部, 教授 (10320417)
榎原 雅治 東京大学, 史料編纂所, 教授 (40160379)
呉座 勇一 国際日本文化研究センター, 研究部, 機関研究員 (50642005)
湯浅 治久 専修大学, 文学部, 教授 (70712701)
高橋 一樹 明治大学, 文学部, 専任教授 (80300680)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
|
配分額 *注記 |
16,250千円 (直接経費: 12,500千円、間接経費: 3,750千円)
2021年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2020年度: 4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2019年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2018年度: 5,330千円 (直接経費: 4,100千円、間接経費: 1,230千円)
|
キーワード | 地下文書論 / 中世文字史料研究 / 銘文史料 / 諏訪の社家 / 四国山地の名主荘官家 / 肥後の大百姓家 / 文書リテラシー / 原本調査 / 丹波国山国荘 / 四国の地下文書 / 史料目録 / 中世集落 / 大祝家文書 / 矢島家文書 / 中世文字史料 / 原史料調査 / 肥後の地下文書 / 中世肥後の文字史料 / 大祝家文書・矢島家文書 / 守矢家文書 / 諏訪社 / 紀州小山家文書 / 生業論 / 中世諏訪社 / 柳瀬文書 / 行宗文書 / 諏訪社神官層伝来文書群 / 中世地下文書 / 土佐国大忍荘 / 久木小山家文書 / 地域比較 |
研究成果の概要 |
地下文書とは、「地下」と呼ばれる地域の諸階層が伝えた文書群を包括的にとらえた概念である。本研究では、東国諏訪の社家・四国山地の名主荘官家・九州肥後の大百姓家など地域も伝来主体も異なる文書群を検討するなかで、地下文書の多様性を列島規模で把握しつつ、文書群がさまざまな階層の縦・横の関係のなかで集積され伝来していった様相を明らかにした。また、国別に地下文書と銘文史料のデータを網羅的に集積し分析することで、中世「地下」社会における文字史料のあり方を一国レヴェルで浮かび上がらせることができた。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
第一の意義は、古文書学の枠組みを超えた文字史料研究の探究にある。本研究では、地下文書を上級権力の文書リテラシーが下降・変質したものとする見方を退け、文書を利用した当事者の視点から、地下文書の作成作法や機能のあり方を跡づけた。第二の意義は、紙の文書と銘文史料の統一的理解。両者の相互関係を追究することで、地下社会のメディアとリテラシーを総体として論じる道を拓いた。第三の意義は、史料論から見た中世における列島規模での地域間比較。今までの研究は畿内近国に偏っていたが、本研究では全国にフィールドを設定することで、地下文書の階層的広がりや、紙の文書と銘文史料の分布比率などの地域的偏差を浮き彫りにした。
|