研究課題/領域番号 |
18H00718
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分03030:アジア史およびアフリカ史関連
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
吉開 将人 北海道大学, 文学研究院, 教授 (80272491)
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研究分担者 |
川田 進 大阪工業大学, 工学部, 教授 (10288756)
松本 ますみ 室蘭工業大学, 大学院工学研究科, 教授 (30308564)
岩谷 將 北海道大学, 法学研究科, 教授 (80779562)
清水 享 日本大学, スポーツ科学部, 教授 (90511048)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
16,380千円 (直接経費: 12,600千円、間接経費: 3,780千円)
2020年度: 5,460千円 (直接経費: 4,200千円、間接経費: 1,260千円)
2019年度: 5,200千円 (直接経費: 4,000千円、間接経費: 1,200千円)
2018年度: 5,720千円 (直接経費: 4,400千円、間接経費: 1,320千円)
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キーワード | 中国 / 歴史 / 近現代 / 民族 / 西南中国 / 民族エリート / 少数民族 / 近現代史 |
研究成果の概要 |
本科研は、西南中国の民族エリートたちが、中華人民共和国建国に前後していかなる社会的現実の中を生き、それによっていかなる政治的選択をするに至ったのかという問題について、歴史学的に解明を試みることを目的とした、学術的な研究プロジェクトである。吉開は、彝族エリートの楊砥中についての研究を完了し、同時に鳥居龍蔵による苗族・彝族調査資料を近代史研究史料として用いた研究を試み、それぞれを成果として発表した。松本・川田・清水は、回族・チベット族・彝族について成果を発表、あるいは発表に向けた準備を終えた。岩谷は、政治史・軍事史の専門家としての立場から吉開らの研究に助言を与え、自らも関連成果を発表した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
20世紀前半の中国には、漢民族の場合と同様、近代教育による啓蒙、革命への参加などを経て、歴史の転換の波に乗り、新たな社会上昇の機会を得た非漢民族エリートが少なくなかった。ところがこの問題をめぐって、北方・西北地域については研究が盛んだが、西南中国についての研究は立ち遅れている。また時期的には、抗戦期から中華人民共和国建国初期にかけての時期(1937~1950年代)については研究がきわめて乏しい。こうした研究状況の中で、西南中国各地の非漢民族を専門とする研究者たちが、政治史・軍事史の研究者と共同し、学術的な解明を試みた本科研は、大きな学術的意義を持ち、所期の成果を得ることができた。
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