研究課題/領域番号 |
18H00727
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分03040:ヨーロッパ史およびアメリカ史関連
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
長谷川 貴彦 北海道大学, 文学研究院, 教授 (70291226)
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研究分担者 |
小関 隆 京都大学, 人文科学研究所, 教授 (10240748)
岩下 誠 青山学院大学, 教育人間科学部, 准教授 (10598105)
梅垣 千尋 青山学院大学, コミュニティ人間科学部, 教授 (40413059)
市橋 秀夫 埼玉大学, 人文社会科学研究科, 教授 (70282415)
尹 慧瑛 同志社大学, グローバル地域文化学部, 准教授 (70376838)
浜井 祐三子 北海道大学, メディア・コミュニケーション研究院, 教授 (90313171)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
15,210千円 (直接経費: 11,700千円、間接経費: 3,510千円)
2020年度: 4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 5,980千円 (直接経費: 4,600千円、間接経費: 1,380千円)
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キーワード | サッチャリズム / 1970年代 / 民衆的個人主義 / エゴドキュメント / 主観性 / エゴ・ドキュメント / 戦後イギリス史 / オーラル・ヒストリー / 社会史 / 現代史 |
研究成果の概要 |
本研究は、戦後イギリス史の分水嶺を形成するサッチャリズムの前提となる1970年代の状況を「下からの」アプローチによって明らかにしようとした。とりわけ、「民衆的個人主義」をキー概念に独自の検討をおこなった。それは、戦後福祉国家のなかで自己決定権を高めてきた民衆レベルでの個人主義であり、この意識がサッチャリズムによって大衆資本主義へと変容していったという問題意識に基づく。具体的には、若者文化(サブカルチャー)、移民、女性、教育・貧困問題などをとりあげて、1970年代という転換期のアモルファスな社会意識を、オーラルヒストリーやエゴドキュメントなど民衆的アーカイヴを活用することによって明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
サッチャリズムの研究は、主として政治学や経済学のアプローチから蓄積されてきたが、同時代の資料公開が進むなか本格的な歴史研究が試みられるようになり、そこでは、社会や文化の変容と絡めてサッチャリズムの再評価する傾向が強く、本研究においては「民衆的個人主義」(popular individualism)をキー概念に検討をおこなった。
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