研究課題/領域番号 |
18H00733
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分03050:考古学関連
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研究機関 | 帝京大学 (2019-2021) 弘前大学 (2018) |
研究代表者 |
植月 学 帝京大学, 付置研究所, 准教授 (00308149)
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研究分担者 |
丸山 真史 東海大学, 海洋学部, 准教授 (00566961)
菊地 大樹 総合研究大学院大学, 先導科学研究科, 特別研究員 (00612433)
武井 紀子 日本大学, 文理学部, 准教授 (30736905)
庄田 慎矢 独立行政法人国立文化財機構奈良文化財研究所, 企画調整部, 室長 (50566940)
覚張 隆史 金沢大学, 古代文明・文化資源学研究センター, 助教 (70749530)
諫早 直人 京都府立大学, 文学部, 准教授 (80599423)
平野 修 帝京大学, 付置研究所, 講師 (90620865)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
15,990千円 (直接経費: 12,300千円、間接経費: 3,690千円)
2021年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2020年度: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2018年度: 4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
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キーワード | 牛馬 / 動物考古学 / 畜産 / 同位体分析 / 脂質分析 / 古病理 / 牛馬肉食 / 動物供犠 |
研究成果の概要 |
牛馬に関わる文化複合の歴史的変遷と地域性を明らかにした。歴史的変遷については大陸の影響が残る古墳時代から古代において若齢での屠畜や肉食が行われていたのに対し、中世以降には都市外縁への処理場所の移転や、中世城館で牛馬肉食が常習的ではなかったことを明らかにした。牛馬肉食の忌避や穢れ意識は列島の家畜利用の特徴とされるが、その成立過程を考古学的に跡付ける見通しが得られた。地域的様相については特に北東北における馬利用の変遷が明らかになった。古代には同時期の東国よりも東国古墳時代との共通性が認められ、律令国家との歴史的関係性の差異が馬利用のあり方にも反映されていることが窺われた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
多様な研究分野と分析手法を組み合わせ、牛馬のライフサイクル全体を研究対象とすることで、牛馬利用の包括的検討が可能となり、歴史的変遷や地域的様相をより詳細に復元する方法を開拓できた。牛馬文化が単に動物考古学的なテーマにとどまらず、地域間関係や地域性の成立といったより大きな歴史の動向を反映しており、動物利用という視点からも歴史の再構築が可能であることを示した。古墳時代を対象とした『馬の考古学』(雄山閣)、古代を対象とした『馬と古代社会』(八木書店)の刊行も重なり、複数の分担者がこれに関与することで研究成果を広く社会に還元することもできた。
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